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狐塚冬里
2016年2月22日 22:23
「お母さん、今日の朝ご飯なあに?」朝の眩しい光を浴びた娘の髪に、きれいな天使の輪ができていた。それをなんとはなしに見つめながら、「あじの開きよ」と口が勝手に動く。──お母さん。そう自分が呼ばれるようになって、どれくらい経っただろう。実家を出てからもう十年以上が経ち、今の主人と一緒になってからは八年。娘ももう七歳になる。女の子は口が達者だというけれど、うちの子もその例に漏れず随分