大好きな本を読み直しています
(ヘッダー写真は今朝の空)
最近、大学時代に好んで読んでいた、『マカン・マラン』(古内一絵著、中央公論新社)を読み直しています。
今日で4巻全部読み終わりましたが、このために夜寝るのが遅くなったりもしてしまいました…
このほかにも読んでいる本がいくつかあるのですが、久しぶりに本を読んでいると、ここが私の世界、これが私のあるべき姿、という気分になります。
揺さぶられたり、考えさせられたり、不安になったり、ちょっと傷ついたり、あるいは理解に手間取ったり、疲れることも多いですけど、何もしないでぼんやりしているより、気持ちがすっきりするな、と感じています。
『マカン・マラン』に関していえば、社会情勢や、女性のキャリア、人間関係といった様々なままならなさを突きつけられて、これからが不安になったりも結構するんです。特に、連作短編である本作の一貫した「賢者」役であるシャールに、それぞれの話の主人公が出会うまでの境遇や環境は、大団円を際立たせるためのデフォルメではあるのでしょうが、人間社会の醜い部分や恐ろしい部分が描かれていて、人間関係にはどちらかというと疎い・かつ・打ちのめされやすい私には、こんな世界で生きていかなければいけないのか…と、毎度のことですが恐ろしい気持ちになってしまいます。
けれど、この本を読むたびに、自分を大切にして丁寧に生きていこう、という気持ちになります。
改めてこの本を読みたくなったのは、就職を控えて、自分の心の有り様を定め直したかったからかもしれません。
人生、いろいろあるし、ずっと綺麗に生きていけるわけじゃないけれど、自分の心が求めるタイミングで、自分の心が求めるまま、チューニングしながらやっていけたらいいのじゃないかな、なんて思いました。