洪牙利旅行記②~初の欧州・内陸国へ到着~
リフト・フェレンツ国際空港
ドーハを発ってから約5時間後。
シリア・アナトリア半島・ルーマニアの上空を越え、僕が乗っている飛行機は、遂にハンガリー領内に突入しました。
窓から外の景色を見てみると、広大な農地が並ぶ東ヨーロッパ平原が眼下に見え、「いよいよハンガリーだ!」と心がだんだんと踊るような気持ちになってきたのです。
飛行機はそのまま首都・ブダペスト郊外にあるハンガリーの玄関口「リスト・フェレンツ国際空港」のターミナル2Bに到着した。
王政ハンガリーの出身で「ピアノの魔術師」とも呼ばれた天才ピアニストフラン・ツリストに因んだ名前のこの空港は、ターミナル1と2があるのだが、現在ターミナル1は使われておらず、すべての飛行機はターミナル2に到着する。
ターミナル2AはEUのシェンゲン協定(国境を自由に移動できる協定)から来る飛行機が到着し、非シェンゲン協定国はターミナル2Bに到着します。
飛行機を降りたら涼しい冷涼な空気が顔をかすめた。僕が乗ってきた便は席もまばらに開いておりさほど利用客も多くなかったが、入国審査を受ける場所に向かうと他の便の乗客と合流して、人で溢れかえっていました。
不愛想な入国審査官にパスポートをチェックしてもらった後、遂に初のヨーロッパ渡航先であるハンガリーに入国しましたッ!!
トローリーバス
ハンガリーに入国し成田空港で借りたポケットWi-Fiの電源をONにしてから、僕はブダペストカードなるものを買いにカウンターへと向かいました。
ブダペストカードは、ブダペスト市内を旅行する人にとってとてもお得なシティパスです。
24時間・48時間・72時間の3種類の有効期間のカードがあり、その有効期間内だったら、ブダペスト市内の地下鉄・路面電車・バス・タクシー・一部公共施設(博物館など)を無料で利用できるという超優れもの!
僕が買った48時間のブダペストカードは9,900Ft(約4750円)。とてもリーズナブルなアイテムなのです。
さて、ブダペストカードを購入し終わったらターミナルの外へ出て、トローリーバスの乗り場へと向かった。
ロシア人・フランス人・東欧諸国の人・・・ 色々な国の言語が飛び交うバス乗り場で、バスを待った。
そこに来たバスに乗り目的地に向かう。
目的地はKőbánya-Kispest(クバーニャ・キシュペスト)駅。
駅に向かうまでの風景は、レンガつくりの建物に大きな広告看板。
「旧東側諸国の街並みの風景はこういったものなのか」と、少し思いました。
旅情を感じさせる国鉄
Kőbánya-Kispest 駅は、ハンガリー国鉄とブダペスト地下鉄が乗り入れる駅です。
駅にはバスロータリーも併設されており、ここから空港やブダペスト中心部に向かうことができます。
駅の風景は日本の駅とは全く違いました。
まず駅のホームがとても低いのです。
日本の駅のホームは人の背丈ほどの高さのホームがほとんどなのですが、ここの駅は電車の車輪が見えるほどの低さにありました。
駅の中も、お世辞にもきれいとは言えず、倉庫を改装したような駅・・・と言われても少しうなずいてしまうほどでした。
日本の駅が世界的に見て、いかに綺麗なのかを思い知った瞬間です。
少し待っていたら、ゆっくりと電車がやってきました。
電気機関車と客車で構成された電車。日本ではブルートレインなどでよく使われていた構成ですが、ハンガリーでは多くの定期列車で用いられているようです。
重い荷物を持ち上げながら、列車内に入る。
列車内は電気もついておらず薄暗く、デッキに連絡しているドアが電車が揺られるたびに開閉していました。
日本の電車の清潔さに驚くと同時に、日本では中々味わうことのできない、電車での旅情を感じることができました。
駅・ホテル、そして時差ボケ
電車に揺られて約10分。ブダペストの中心駅・ブダペスト東駅に到着した。
ブダペスト東駅の外観はTHE・ヨーロッパ風の建物です。
二本のハンガリー国旗がひしめく、パリの凱旋門のような駅入り口の中は駅のホーム。
巨大な屋根に覆われた駅舎の中、行先案内の電光掲示板も吊らされており、ヨーロッパにある終着駅のイメージとまさにぴったり同じでした。
「うわお・・・!」
そこに見えた風景は僕にとって非日常的でしたので、少し不思議な感覚に見舞われたのをよく覚えています。
ホテルはブダペスト東駅のすぐ目の前のホテルを予約していたので、早速向かうことに。
英語が流ちょうに使えるハンガリー人ホテルスタッフに案内され、ホテルのチェックインをすましました。
ホテルからは駅前広場を一望することができました。古風なバーガーキングの建物が印象的でした(^^
荷ほどきを一通り終えると、急に眠気が襲ってきました。
日本と「ハンガリーの時差は約8時間あります。ホテルに到着した頃の時間は日本ではもう深夜の時間帯なので体が眠くなってしまったのです。
(これが時差ボケか!)
そのまま僕はしばらくベッドで仮眠しました。
続くッ!
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