コメディカルの有給消化について
皆さんは有給について、どのようにお考えでしょうか。
有給とは
入職日から6ヶ月かつ、出勤日の8割以上出勤すれば、年10日の有給休暇が付与され、勤務6年6ヶ月で年20日が限度となり、取得できなかった分は20日まで繰り越しでき、最大40日分となります。ですが、2年経過すると取得できなかった分は消滅します。
有給の風潮
日本は先進国の中では有給取得率が低いとされていて、2019年の働き方改革で年に5日消化することが義務となりました。
大きい小さいに問わず、会社によっては労働者の立場にたって、リフレッシュ目的で有給を取りやすくしている会社、人員をギリギリに設定している場合は、有給を取得されるとしわ寄せが来るため、なるべく有給を取得しないような雰囲気の会社もあります。
現在の職場
私が勤務している職場では、人員が多くないため、どちらかといえば有給を取得しにくい印象を持っています。
また、その時の状況により有給を取得しやすい時期、しにくい時期というものがあるように感じました。
通常は夏休みに合わせて7日間取得するというのが一般的で、それ以外は病欠時のみ使用するというのが暗黙の了解でした。
働いているスタッフは当然有給を取得したいのですが、私が中間管理職をしていた頃は、私自身の裁量は病欠時以外なく、その上の管理職に伺いを立て、取得させてもよいかどうか判断を仰いでいました。
例えば結婚式は×、葬儀関係は〇、趣味などに使用は×とお伺いを立てたときに指示がありましたが、冠婚葬祭病欠時は〇など部署ごとにこれは違っていたようです。そのため、平均的には有給は年に10日程度となっており、長く勤務すると最大の40日まで有給が残っており、2年ごとに10日ずつ消滅します。
私自身が退職当事者
退職時の有給消化については、時期や部署、その人の立場により様々です。
すべて消化できたスタッフもいれば、未消化で退職するスタッフもいます。
私は現在平社員で、退職することに決めたのですが、20年以上お世話になっており、当然恩を感じており、なるべく多くを残し、しっかりと引継ぎする思いでおりました。
事務長との面談では4月から次の職場に移りたく、3月末までが希望。ただ、次の職場とは今回の面談後に入職日を決定予定。ただ、残り有給を考えるとそれは難しく、在籍は4月末までとし、引継ぎをしっかり行うと伝え、その後の詳細は所属チーフが決めるとのことになりました。所属チーフとは、チャットで退職日の調整を行いました。
【チャット】
・チーフ:すべて有給を消化できる 退職日は〇月〇日でいいでしょうか?
↓
・私:承知致しました。しっかり引き継ぎをしっかり行いたいと思います。
↓
・チーフと:他部署ともう一度有給について相談したい
その後面談でチーフと外来長に呼ばれ、さらに事務長も加え、面談を実施しました。
【面談】
・チーフと外来長:他部署と相談した結果、退職日は〇月〇日だが、その後も週に1-2回引継ぎのため、出勤してほしい。引継ぎが完了できない場合は、有給を減らす。有給は取得しなくていいと聞いた
・私:次職の準備等もある。毎週は難しいかもしれない。〇月〇日を少し前倒しするこはできますか?
・事務長:次職の準備などは聞いていない。あなたの立場を考えてほしい。
私の心境としては、長年お世話になっており感謝の気持ちでしっかりと引継ぎをする思いでしたが、上司達3人に囲まれてストレスを感じなかったといえば嘘になります。
当然長く勤めていたわけですから、しっかりと引継ぎをすべきです。面談前まで実際そのように思っておりましたし、すべて有給を消化しなくてよいと思っておりましたが、面談で若干複雑な心境です。
さいごに
働かせて頂いたという感謝は変わりません。しかし、実際にかかわる上司とのコミュニケーションが大切なんだと勉強させて頂いたように思います。また、立場によってこれだけ同じ制度でも考え方が違うことを学びました。
皆様が当時者となった場合、円満な退職、円満な転職への何かヒントになれば幸いです。