Dr.stoneは大人にこそ読んで欲しい。
昭和の昔、子ども達は、見るとバカになると言われ、少年の非行化の槍玉にあげられていた禁断の娯楽、
漫画
に手を出していました。
そんな時代の子供であった我々ですが、思い返してみると漫画で得た知識がとても多い。
水虫と風邪を完全に治す薬を開発したらノーベル賞もの(ブラックジャック)
とか、
フランス革命(ベルサイユのばら)
とか、
斬鉄剣はこんにゃくはきれない(ルパン三世)
とか…(なんか違うのある…)
大人になった今でも漫画は好きです。
残酷描写が多いと言われる鬼滅の刃も、大正時代の日本の文化、思いやりの心の大切さなどが学べると思うし、ヒロアカは努力や友情の素晴らしさが学べると思うし、やっぱり漫画は
子どもに伝えにくい目に見えない部分を伝えるには良いツール
だと思っています。
そんな私が今
大人に読んで欲しい
と思っているのが
Dr.stone
です。
突然世界中に降り注いだ人を石にする光線により3700万年の眠りについた天才少年が目覚めて科学を取り戻していくお話です。
科学の力により、石から人に戻せるようになった少年は力を合わせてくれそうな人たちを目覚めさせ、宇宙飛行士の子孫達と力を合わせて、全ての人類を目覚めさせようとします。
力を合わせてくれそうな人たちは、各々特技がある人たちなのですが、
キャラのくせがすごい
のです。
なんでたまたま東京にこんなスーパー高校生ばっか集まったんだよ?
という、ツッコミどころもありますが、
まあいいか
と思わせる
勢いと端麗な絵
そして
イケメン、美少女揃い!
各々の特技ですが、
科学、心理学、航海術、聴力、戦闘力、視力、収集力、工作技術、体力
など多種多様。
その特技を各々が
尊重
しながらミッションをクリアしていく。
この
少年なら絶対ワクワクするやつ
をなぜ
大人におすすめしたいのか?
例えば、航海術の天才はとんでもなく物欲が強いという
欠点
があります。
しかも金持ちの息子なので
金でどうとでもできる
と思っています。
でも彼の忠実な執事は彼の欠点である物欲を
正義
だと言います。
敵だろうが味方だろうが関係なく
欲しい存在
つまり
認めている
からです。
そして手に入れるためなら
どんな苦労も厭わない
そう考えると確かに
欠点だけど正義
です。
また、主人公の天才科学少年は少年漫画の主人公ですが、
肉体的な戦闘力は0
です。
力も弱いし、肌も弱い。
では、どのように身を守っているのか。
それは
不得意分野は丸投げ
するのです。
つまりそれは
信頼する
ということです。
みんなクセが強くてこまっしゃくれた子ども達ですが、
少年らしい真っ直ぐさ
があります。
それだけでも大変魅力的な漫画なのですが、
私の推し
の
メンタリスト
の男の子。
メンタリストというちょっと
怪しげな…胡散臭げな…
(メンタリストさんごめんなさい)
雰囲気の肩書きですが、実際は
マジックと心理学を応用
しています。
例えば、何かを決める場。
最善の策はあれども、一筋縄では行かない人たちばかり。
やろうと言って素直にやるとは思えない。
そこで彼は一芝居うち、
みんな自分で選んでそうした
と思わせます。
人は、押し付けられると反発するけど、自分が決めたことだと思えば素直をやるものだからです。
これは、よく、子どもに「宿題早くやりなさい!」というと「今からやろうと思ったのに!いわれてやる気がなくなった!」っていうアレですね。
これを、「何時からやる予定?」といえば、自分で時間を決めてしまうので抵抗なくやる場合が多い(やらない場合もある)。
また、敵と交渉する時、
Bを通すためにAから譲歩する体を取る。
これは、例えばおねだりなんかですね。
「このカバン欲しい」
「こんな高いの無理だよ」
ここで条件がカバンを買わないから高いカバンは買わないに変わります。
そこで、
「じゃあこっちの安いのでいいよ」
と本命をねだります。
というように、
実生活で使える心理学
がたくさんあるのです。
ストレスの多い大人の生活
には、こういうテクニックを漫画から学び、実生活で応用することで
ストレスを減らすことができる
そんな気がするので
大人に読んで欲しい
のでした。
その他にも、パクチー使ってコーラを作るとかその辺の草で紙を作るとか、
子どもとできる科学実験
もたくさんあります。
夏休みなんかにいいですね。