香典の相場金額とは?今更聞けないお葬式マナーとお金の話
こんにちは、茨城県水戸市の葬儀社『橙縁社(とうえんしゃ)』です。
大切な人が亡くなり、悲しみに暮れるお葬式ですが、そんな最中避けては通れない『お金』の話。
下世話な話題と思われがちですが、どうしたら良いのか『お葬式マナー』は分かりずらいものです。
そんな『お葬式マナー』と『お金』の話が、思わずマッチングしてしまったのが『香典』です。
お悔やみの気持ちを、金額で図ることはできませんが、当家に包んだ金額はバレてしまいますし、恥ずかしくない金額を渡したいですよね。
そこで第五回の今回は、今更聞けない『香典』の相場金額の話をしていきます。
香典の相場金額とは?今更聞けないお葬式マナーとお金の話
さてさて、大切な人が亡くなりました。
遺族は、辛く悲しい気持ちをこらえながら、お葬式を執り行わなくてはなりません。
そして我々は、故人の生前のお付き合いから、最後のお別れをするべく、弔問客として参列することになりました。
と、そんな時。。。
『香典っていくら包めばいいの?』
そうなんです!!
人の死を受け入れつつも、我々が生活する上で、いつの時でもついて回るのが、お金の話。。。
あぁぁ~、下世話な話。。。
香典の相場金額はいくら?
さて、単刀直入に説明しましょう!!
まず、相場金額は、
・血縁関係、親族 ⇨ 5千円~10万円
・友人、知人 ⇨ 3千円~1万円
が、一般的な相場金額です。
その相場金額から、
・故人との親交度や立場関係
・年齢
などを考慮して、『香典』を包む訳です。
親戚・血縁関係の香典相場金額は?
まず、親族・血縁関係のある人が亡くなった場合の『香典』相場金額です。
・両親が亡くなった場合 ⇨ 5万円~10万円
・兄弟姉妹の場合 ⇨ 3万円~5万円
・祖父母の場合 ⇨ 1万円~5万円
・叔父叔母の場合 ⇨ 1万円~3万円
・上記以外の親戚の場合 ⇨ 5千円~3万円
両親が亡くなった場合
両親が亡くなった場合、前提として、
・故人の夫や妻
・喪主
は、『香典』を出す必要が基本的にはありません。
両親が亡くなった場合、喪主になった子供を除き、10万円が『香典』の平均金額といえます。
しかし、『香典』を出す立場の人が、
・10代~20代 ⇨ 3万円~5万円
・30代 ⇨ 5万円以上
など、年齢が低いケースは、上記の『香典』でも問題はありません。
兄弟姉妹が亡くなった場合
次に、兄弟姉妹が亡くなった場合、3万円~5万円が『香典』の相場金額です。
兄なのか、弟なのか?
姉なのか、妹なのか?
また、年がどれぐらい離れているかなどで、包む『香典』の金額は変わりますが、おおよそ3万円~5万円の相場通りで問題はありません。
祖父母が亡くなった場合
次に、祖父母が亡くなった場合です。
おじちゃん、おばあちゃんですね。
祖父母が亡くなった場合、1万円~5万円が『香典』の相場金額です。
更に、『香典』を包む人の年齢によっても目安があり、
・10代~20代 ⇨ 1万円
・30代 ⇨ 1万円~3万円
・40代以上 ⇨ 3万円~5万円
が、一般的だと考えて下さい。
叔父叔母が亡くなった場合
ここからは、親戚・血縁関係だとしても、金額がまちまちで悩むところです。
まずは、叔父叔母が亡くなった場合です。
平均的な『香典』の相場は、1万円~3万円です。
しかし、いくら叔父叔母が亡くなったとはいえ、
・会ったこともない
・○十年会ってない
など、疎遠になってしまったケースも多いことでしょう。
そこで、年齢による相場金額を含め、関係の親密さから『香典』金額を考えてみて下さい。
・10代~20代 ⇨ 5千円~1万円
・30代 ⇨ 1万円~3万円
・40代以上 ⇨ 1万円~3万円
上記以外の親戚が亡くなった場合
会ったことが無い親戚、皆さんにもいるのではないでしょうか?
例えば、
・いとこの奥さんの親
・はとこの子供
確かに親戚ですが、私は会ったことありません。
こういった遠い親戚など、亡くなった場合に葬儀に参列するかもしれません。
赤の他人のようですが、れっきとした親戚です。
果たして、いくら『香典』を包めば良いのでしょうか?
一応、『香典』の相場金額は、5千円~3万円で、
・10代~20代 ⇨ 5千円~1万円
・30代 ⇨ 5千円~1万円
・40代以上 ⇨ 1万円~3万円
が、年齢も含めた相場です。
しかし、あまりに遠い親戚であれば、5千円~1万円『香典』を包めば、失礼には値しないことでしょう。
友人、知人が亡くなった場合の香典相場金額は?
親戚や血縁関係に続き、友人・知人が亡くなった場合の『香典』の相場金額を紹介していきましょう。
・友人、その家族 ⇨ 5千円~1万円
・職場関係 ⇨ 5千円~1万円
・その他の知人 ⇨ 3千円~1万円
友人、その家族が亡くなった場合
親戚や血縁関係よりも、友人が亡くなった時、深い悲しみに暮れる人も多いことでしょう。
そして、大切な親友から、顔見知り程度の友人まで、一言で友人と言っても、その幅はとても大きなものです。
そのため、一応『香典』の相場金額を
・5千円~1万円
としましたが、関係性によって金額はまちまちと言えます。
職場関係の人が亡くなった場合
社会に出て、仕事を含めた人生経験を積んでいくと、段々に増えていくのが、職場関係の人との交流です。
最も葬儀に参列する機会が多いのも、職場関係の人のはずです。
そんな『香典』の相場金額は、5千円~1万円です。
『新生活運動』など、会社ごとや組織ごとに、一定の取り決めがあり、
・香典返しなし、令嬢のみで3千円
など、相場金額以下のケースもあります。
しかし、会社や組織の取り決めがないのであれば、
・最低5千円
は『香典』を包んでいきましょう。
その他の知人が亡くなった場合
学生時代の恩師や、近所付き合いのある近隣との関係など、友人や職場関係を除いた知人のケースです。
・3千円~1万円
が『香典』の相場金額となっています。
香典金額の注意事項
ここまで『香典』の相場金額を紹介してきました。
しかし、あくまでも相場金額です。
亡くなった故人との関係の深さや、思いを相場金額に乗せてあげて下さい。
前述したように、当家は故人が亡くなった悲しみをこらえつつ、葬儀に関わっています。
そんな遺族への労いも兼ねて、あなたの個人に対する金額を『香典』として包んであげて下さい。
金額の大小で、思いが図れる訳ではありません。
ですが、ここまで紹介した『香典』の相場金額に、少し思いを乗せてあげるだけでも、当家の心は落ち着き、悲しみを和らげてあげられるかもしれません。
更に、昔からお葬式では、『香典返し』という、『香典』に対するお返しがあります。
その『香典返し』の相場は、『香典』の半値戻しが基本となっているため、当家は
・2,500円~3,000円
のお返し物を用意しています。
そのため、どんなに縁遠く、関係性が薄い故人の葬儀だとしても、
・香典 = 最低5,000円
だと覚えていて下さい。
最後に
今回は、『香典』の相場金額を紹介しました。
故人との関係性や、『香典』を包む人の年齢など、色々と考慮するべき点は多くありますが、
・血縁関係、親族 ⇨ 5千円~10万円
・友人、知人 ⇨ 3千円~1万円
を『香典』の相場金額だと考えて下さい。
後は、文中で紹介しました関係性ごとの『香典』相場金額を参考に、少しのお気持ちを踏まえつつ、『香典』を包んであげて下さい。
決して、『香典』の金額が元で、人間関係が疎遠になってしまわないようにご注意を!!