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墓参りで、こんなに笑ったの初めてだ
次女のダー子が、日本に来て、4日がたった。
時差ボケも、そろそろ解消した頃だが、
夫婦ともに、日本に来てから体調がイマイチ。
それでも、いつもながら、
ダー子のマシンガントークは、炸裂していた。
とはいえ、寝ている時間も多かったため、
久しぶりに、外へ出ることになった。
行き先は、お墓参り。
と言っても、車で5分くらいのところに、お墓があるのだ。
そこには、
とーちゃんの父(えいちゃん)と、母(まみー)が眠っている、お墓。
そして、
かーちゃんの父(てるじい)と、母(さっちー)が眠っているお墓もある。
自宅から近いので、
ボクらは、必ずひと月に一度、仏花を供え、お墓参りをしているのだ。
今回は、ダー子も来日のタイミングになった。
本人の希望もあり、3人でお墓参りをすることにした。
(ダー子の旦那は、まだ体調イマイチのため、お留守番。)
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車で移動中、
とーちゃんとかーちゃんの会話(日本語)を聞いて、
ダー子が、一言。
「I understand Japanese now.」
そのあとの、かーちゃんの返し。
「日本語がわかるなら、日本語で言えるでしょ!」
うん、そのとおりだ!
なんとも盲点をつく、絶妙な返しだ、かーちゃん!
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お墓に到着。
とーちゃんが、ダー子に、
てるじい&さっちーの、お墓に書いてある言葉を、指さして質問した。
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すると、ダー子。
「あ・り・が・と・う」と、しっかり読めた。
今度は、かーちゃんが質問。
てるじい&さっちーの、◯◯家と書いてある文字を、指さして質問した。
すると、ダー子。
「わからない」と、こたえる。
かーちゃんが教える。 ⇒ そして、こたえる。
そのくり返しと、心をくすぐる「間」が、吉本の芸人を思い出させる。
墓場で、漫才か!
なんとも、2人の会話が面白く、吹き出してしまった。
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お墓に1ヶ月前に飾っておいた仏花が、当然のごとく枯れていた。
しかし、なぜか紫色の花だけ、ドライフラワーのようになっている。
ダー子は、その花を持って帰るという。
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え~~~~~~?
と、思ったが、
本人が欲しいというのだから、そうすればイイ。
てるじいたちのお墓で、手を合わせたあと、
えいちゃんたちのお墓に、行く。
そこにも、紫の花だけ、ドライフラワーのように残っていた。
かーちゃんが、「これも持っていけば?」と渡す。
すると、枯れた花の、
水に浸かっていた部分が、コケまみれでプーンと臭う。
すると、ダー子が、
「くちゃい~!(ゲホ、ゲホ)。これ、捨てていいか?」
と聞く。
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ほら~!言わんこっちゃない。
当然、先ほどのドライフラワーも、
花ギューピッド【ゴミ直行便】に、乗せられたのであった。
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さて、思い出そう。
そう、ここは、墓地なのであった。
ほかに、人は一人もいなかったが、
こんなに、やかましくて、
こんなに笑っている墓参りの人、
どこにも、いないだろ!
普段は、静まりかえった墓場。
周りの仏さまたちも、外界にいた頃を、
思い出しちゃったかも、しれないね。