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ウィズコロナを乗り切るための切り札“ふれあいのメソッド”Vol.8 βエンドルフィン

 こんにちは、野口花琉実です。ご清覧ありがとうございます。
 前回の結びに、メソッドの目的を記させていただきました。
 今回はその効果と手法、からはじめましょう。
 目を閉じてみましょう。そして、あなたのパートナーを思い出してみてください。お互いに求めあったパートナーが、あなたの傍にいらっしゃいますね。
 もしそのパートナーとあなたが、しばらくふれあっていらっしゃらないのであれば、さっそく花琉実メソッドふれあいを利用してください。そうすれば、さして時間もかからずに、その頃のお二人の体感を蘇らせることが可能になります。そうして、あなた方の生来の関係性を取り戻していただく。次に、そのメソッドを生活のサイクルの中に落とし込んでいただく。それが実現できれば、あなたが外で受けてきたあらゆるストレスや負荷をも、あなたの生理をとおして、相手と共有するとともに、溶かし込むことばでき、傷を癒されることが出来るのです。
 繰り返します。個の充実、個の達成、個のキャリアアップには、限界があります。そこには、本来人間という種に必須な人との関係性が、まるごと欠落してしまっているからです。花琉実メソッドふれあいは、個より関係性から、心理より生理から、アプローチし効果的に現実を改善するシステムなのです。

 さて、ふれあいの効果をエビデンスから確かめてみましょう。ふれあうことで増量し、恒常性という機能を果たすホルモンの個々の効果について、です。

βエンドルフィン
 触れる刺激によって体内のβエンドルフィン濃度が高まり、痛みが抑えられるという効果があります。このβエンドルフィンという神経伝達物質は、モルヒネ様作用を現す物質で、多幸感をもたらすことから、脳内麻薬とも呼ばれています。よく聞く話としては、ランナーズハイがありますが、二人以上で走るとより効果が高いと言われております。鎮痛作用と多幸感。故に看護や介護の側面からもさまざまな研究が進められています。
 脳科学者の茂木健一郎さんは自身のWEBマガジンの中で、βエンドルフィンが嗜好性を決定づける鍵の一つであることについて語られています。茂木さんによれば、βエンドロフィンが放出されるのは、おいしいものを食べた時だけでなく、僧侶が座禅を組んでいるときや先のジョギングによる爽快感など、嗜好性を決定づける要素として、βエンドロフィンやドーパミンが絡んでくるようです。
 私はメソッドを創るにあたり、ふれあうことを通して、このβエンドルフィンの嗜好性を利用しようと考えています。触れることを忘れた人は、触れることで、その効果を即時体感し身体に刷り込み、それを継続し生活に習慣のように落とし込むことで、お互いの体内にβエンドルフィン放出のサイクルをつくる。
 触れられることを忘れた人、いまさら触れられたくない人は、触れられる、或いは触れてみることを通して、触れられ触れることの心地よさ、気持ちよさ、そこから生じる安心感と癒しを体感し思い出していただく。それは旦那さまとの記憶でも良いし、彼や彼女との思い出でも良いし、あなたが赤子の時に受けた抱擁のフィードバック効果です。その心地よさ経験を、今のあなたに新たによみがえらせ、味わうことで刷り込ませ、生活に定着させる。このサイクルはあなたたちの心身を安定に導き、あなたたちの免疫機能を強化する。こんなに良いことはありません。
 あるいは生理的に他人から触られることが受け入れられない方もいらっしゃいます。かつてわたくしにも、そういう時がありました。けれども、方法がないわけではないのです。まずは自分に触れることから始めましょう。
自分に触れる準備として、日々自分を運び陽射しや細菌からの攻撃を遮断し、ウィルスの侵入を防ぎ、守り、楯となってくれている皮膚を労う意味で、「おつかれさま」と言葉をかけてあげてください。そのおまじないが準備です。準備がおわりましたら、おまじないを唱えながらタッチしてみましょう。次に進む合図は、“慣れ”です。タッチに慣れたなあと感じたら、今度は少し長く、「いままで付き合ってくれてありがとう」とさすってみましょう。それだけのサイクルだけで、それまでのあなたを確実に変えてくれます。それもまた、心身を安定に導き、免疫機能を強化する働きなのです。
自分にふれることに慣れること即ち人とふれあう土壌の醸成です。生理に直接おこなうため、カウンセリングよりも醸成は早い。故に豊潤な可能性と、新たな自分との出会いが、あなたの先には必ず用意されています、わたくしがそうであったように。疲れたときは、疲れたところに手を持って行ってみましょう。それを生活のサイクルに落とし込むだけで、花琉実メソッドふれあいの、自分にふれるメソッドはより効果的なものになります。


 すでにβエンドロフィンの恩恵を体感したことのある方は、さまざまな生活の側面にそのサイクルを落とし込むことで、自分を強化していらっしゃいますね。環境を整える。好みのものを揃える。それも効果的ですし必要でしょう。でも、肝心なものが足りない。私に言わせれば、あと一歩です。自分だけを整えても、関係性を整えなければ、真の意味で環境を整えたことにならない。では、どの環境を整えたら良いか。それこそ潜在的にあなたがつながりたい人、つまり私たちのもっとも身近にいる夫や家族、友人、恋人との関係性という環境の整えです。サロンに行って再生しても、帰った自宅の関係があたたかなものでなければ、元の木阿弥でしょう。そこにふれあいのメソッドを入れてこそ、真に充実した土壌が醸成されるのです。


つづきます。

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