鹿児島 焼酎ストリート2023、4年ぶりに開催!
鹿児島の《おはら祭》なるものをご存じでしょうか。
通訳案内士試験のため、鹿児島の三大祭りの一つとして「文字で」記憶していたものの、現物を見たことがなかった私。
久しぶりの鹿児島移動に併せて、どんなものなのかを見ておこうと、早めに入って現地を確認しようとしたのだけど、いつものバス停「天文館」あたりが道路閉鎖されていることを知ったのは、鹿児島に到着してからだった。
感染症禍で実施されなかった3年間。4年ぶりの開催を多くの人が待ち望んでいたようで、会場となった天文館エリアは通行止めしての大混雑。
テレビ生中継も、ネットのライブ配信もしていた模様。
そして、何故か、ミッキーとミニーちゃんまでいた。
千葉ネズミ王国からはるばるお疲れ様です。
道路を通行止めにして、あちこちで輪になって踊っている各コミュニティの集団にはたくさんの笑顔がはじけて楽しそう。
そんな祭りが午後3時前に終わると同時に、道路からアーケードへと多くの人がなだれ込み、更なる大混雑に。
実は、アーケード内では、1日から3日間の日程で、「焼酎ストリート」なるものが開催されている。私の本来の目的、お目当ては実はこちら。
焼酎、お好きですか?
この問いに、「焼酎が一番!」と答える人は、一体どのくらいいるのか?
私が会社員として大阪にいた頃は「おっちゃんが飲むもの」の印象だった。
何度かブームはあったものの、その種類が多すぎで選べないという人も多いのではと思う。日本酒も同じなのだけれど、自分好みのものを見つけるという楽しさみたいなものはある気がしている。それも日本酒よりもっと手軽な感じ。価格帯も手ごろ。けれど、その数の多さゆえに、最初に口に合わないものを飲んだ人は、焼酎嫌いになってしまうかもしれない。
「焼酎は身体によい酒」
などと謳われてもにわかには信じがたいが、本格焼酎のマークがついていれば、プリン体オフ、糖質オフなのだから、他のアルコールと比べれば、その健康効果はあながち嘘ではあるまい。
まぁ、どんなお酒でも適量、ほどほど飲めば、百薬の長。
飲み過ぎれば毒となる。
社会人講座で、鹿児島大学の農学部の教室で、同期と共に一年がかりで化学式やら、発酵学やら、本格焼酎について学び、テイスティングで味の違いを知り、少しは苦手意識が減った?気がしている焼酎。
感染症禍で、オンライン配信を行われたことで、遠方でも参加可能となっていたことに感謝しかない。
この講座が無ければ、恐らくずっと縁遠い飲み物だったかもしれない。
特に、奄美は黒糖焼酎の産地なので、芋焼酎を味わうことが殆どなかった。
そもそも、『インバウンド観光客に向けて、焼酎のことをしっかり説明できるようになりたい!』という不純な動機で始めたのだけれど、今では自分の好きなものを海外に売りに出す方法を模索するようにまでなっている。
そんな風に一年を共に過ごした焼酎マイスターの人たちと、久しぶりに会うためにやって来た鹿児島で、初めだらけのことに戸惑う島人。
椅子がないので、所謂立ち飲み。故にとってもお酒がまわる気がする。
長い机の一部に身体をねじ込んで、何とか陣地を確保。
一度離れてしまうと、戻って来た時にはもう立つ場所さえ無くなっているので、僅かな陣地を守り続ける人達。縦横に広がる商店街は、人でいっぱい。
アーケードのせいで風が抜けない。11月だというのに異例の暑さ。
お風呂に入りながらお酒を飲んでいる気分になってくる。
すぐにのぼせる飲めないひと。何度もマイスターのOBや杜氏さんと会って、その度、酔った真っ赤な顔で、ご挨拶を続けることになる。
ということで、暑さから逃れようとして、代わる代わるつまみや水やソーダを買いにコンビニに走ったり、別の地域の焼酎を取りに行ったりすることに。
勿論コンビニは、全てのレジで長蛇の列。
手軽なおつまみ系はその姿をほとんど消していた。
強者は、既に初日から参加していて、3日目でチケットはもう何冊買ったかわからないという。つまみは不要、焼酎をしっかり味わいたい!という同期の方も多数。もう尊敬しかございません。
あまり飲めない私は、なんだか沢山あちこちからつまみを譲り受ける事態。
およそ100銘柄ほどがあったのだけれど。
さてさて、次はどれを飲みましょうかと探す人と、ここに書いてあるものは全部飲んだことあるからと、好きな銘柄に突進する人。
だって、どれも同じチケット一枚分と交換。
つまりどんな高級なものでも同じ価格。人気の焼酎はあっという間に完売。
奄美のブースを発見して嬉しい気持ちになりつつも(タイトル写真)黒糖は
いつも飲んでいるので味は分かる。ということで、貴重な三枚のチケットは他のブースの焼酎の味見の為に保留。
独りだと、千円で3種類しか飲めないのだけれど……。
OBの強者のみなさまは、芋の香りのしっかりしたものがお好きな様子。
初心者の私は、柔らかな香りのものが好き。
周りにいる人たちがそれぞれ違った焼酎を味わっているので、
「これ飲んでみる?」と言われる度に、ついつい少しいただき味見。
そんなことを繰り返していたら、もうふらふら。
人が口を付けたカップは飲めないわ!という潔癖症の人はきっと大変だけれども、周りは気にしない人ばかり。これ、感染症の人いたら全滅?とか気にする人もいない。もうマスクをしている人は僅か。
焼酎を飲むのに邪魔ですもの。
チケットブースのスタッフさんたちは、マスクしていましたが。
「40度をストレートで飲んだら、殺菌されるから平気!」という大先輩達。
(いや、さすがにそれは……)
あちこちにある巨大ボトルのキャッチコピーに感心しながら、新たな焼酎とトイレを求めて歩く商店街。
アーケード内コーヒーショップには見たことがない行列が。
そしてそこには一番欲していた《椅子》があった。
ほとんど飲めないこの初心者は、気付けはそこに突っ伏して寝ていた。
いや勿論、コーヒーショップの商品は買って席についていましたからね!
後で聞いたところによりますと、心配した先輩と同期が、横目でちらちらと寝ている姿を確認してくださっていたそうな。
(みなさま、ごめんなさい)
アーケード内には、「飲み過ぎはいけませんよ!」と言うアナウンスが流れていたのだけれど、そんなこと聞いている人どれくらいいたのだろう。
とか思っていたら、救急隊に搬送されていく顔色が土色と化した人達。
多分、初日からずっと飲んでるよね。
もっといろいろ知りたいから、来年は初日から来たいな。
こんなに沢山、いっぺんに本格焼酎が観られて楽しかったな。
めちゃくちゃ弱いけど、味見するだけで倒れるけど、焼酎マイスタークラブの会員になっておいて良かったな。
そう思った一日。
夕方6時、『今度こそ終了です!』という掛け声の乾杯の合図を受けても、天から蛍の光が流れ出しても、飲み続ける恐るべき人達。
そしてようやく歩き始めたと思ったら、さらに場所を変え飲み直すひと達。どんだけボトルキープしてるのよ。
幸いなことに、あまり飲めない人がいても、無理に薦めたりせずに、自分のペースで飲むことを認めてくれる。
その感じがとても安心できて、なんだか最後まで心地よく酔えた。
そして、焼酎ストリートが終わった次の日、いよいよ本来の目的の、「焼酎マイスター」の11期生会が開催。大先輩方がいないので、更に気が緩む。
昨日の時点で限界の人も多かろうと思いきや、皆さん元気過ぎる。
久しぶりに会った同期は相変わらず、パワフル。
台湾メンバーがお土産にと持って来た焼酎を差し入れしてくれた。
鹿児島で持ち込みOKの居酒屋さんが多いことにはいつも驚かされるのだけど、まぁ、飲み放題を頼んだ上での持ち込みなので、店の品を殆ど飲まないのに店側には料金が入るということで、お互い”WinWin”ということか。
白酒(パイジュウ)やジンなど、もろもろ持参した台湾の同期生さん。
これから関西圏も回るらしいタフだなぁ。
全部のボトル毎に、ストレート、ロック、水割り、ソーダ割……と、ひと口ずつ味見を続けたら、前日同様に店で寝そうになった。
そう、私は、酒に強くない。何なら弱い。というか、焼酎マイスター講座で行った遺伝子検査では、「飲んではいけないタイプ」だった。
特にビールなどのシュワシュワ系の苦いやつは飲めない。
アルコール臭の強いものは特に苦手。上の白酒(パイジュウ)など、飲んだ瞬間に口の中でアルコールが蒸発して消え、喉が焼けた気がした。
そして味覚的に甘いカクテルも飲めない。甘い香りは好きなのだけれど。
柔らか~い、甘い香りの、辛口日本酒と焼酎がお友達だと気が付けたのは、この焼酎マイスター講座のおかげだと思っている。
そんな苦いジンが苦手な人間が、恐る恐る飲んだジンのストレート。
思いがけず、そのハーブ(ミント)っぽい香りとジンらしくない甘い香り(サツマイモ)に癒された。
『いろいろな飲み方を試して、感想を聞かせてください』とのリクエストに応え、とにかくいろいろ試すひとたち。
赤い顔をしているのは私くらいで、顔色ひとつ変えず楽しそうな皆さん。
この三日ほどの焼酎ストリートで飲み続けたアルコールはどこへ消えたのかと驚くしかなかった。
このジン、なぜか不思議なことに、ソーダ割にすると、とても苦い。
一体どんな化学変化がグラスの中で起こっているのか。
ストレートだと甘い香りがするのに。
お湯割りも???な感じだった。葉っぱを蒸したらそうなるな。
今のところ日本で入手するのは不可能らしいので、台湾旅で目にした方は、是非お土産に。なかなかの爽やかな香りのジンです。
『奄美大島にも、台湾にも、焼酎ツアーに行きたいなぁ』
そんな声を聴きながら、焼酎マイスターの方向けの、現地の着地型ツアーを実現したいな、これからさらに頑張ろうと思えた数日間。
今年も、もうあと二か月足らずで終わり。
こうやって外で人と会える幸せを噛みしめました。
もう当分飲まないぞ。