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ダミアン・ハーストと般若心経

にわかに湿度が増してきて、季節がいよいよ去りゆく前に、
ダミアンハーストの桜。

間近で見ているうちに波打つように隆起する色の洪水に引き込まれて、
心地よくゲシュタルト崩壊。

桜にとりこまれて、自分の体が融解していくような。
肉体も、桜もあらゆるものが粒子の集まりだと体感する。

最近、般若心経を覚えたいと思って、時間がある時に詠唱してみるのだけど、
何度も声に出して反復しているうちに、これもまた全てが粒子化していくような
錯覚を覚える。

芸術も、宗教も、行き着くところは同じなのかもな。

粒子になり、溶けてゆく。

そんなことを考えていたら、またひとつ、フェーズの移り変わりを感じる出来事が現実世界で。

それに対して、能動的にというよりは、たゆたうように、変化に寄り添いつつ、
次に起こることを待つのが吉。

そんな気がする。

ダミアン・ハーストのインタビュー。

アートのことはよくわからないけれど、やはり身体性を伴うもの、
すなわちソマティックなんだな。

■ 小松ゆり子 official web site
http://yurikokomatsu.com


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