TOUCA 上岡早苗

TOUCA プログラム1期生 卒業 2022.04.01 ento → 御花 → 水際のロッジ → ブラウンズフィールド 1年間のフィールドワークを終えて 拠点の鎌倉にて日々の暮らしを探求してます 鎌倉暮らしの研究所 itonami 主宰 何をやるか、何が出来るか、模索の毎日

TOUCA 上岡早苗

TOUCA プログラム1期生 卒業 2022.04.01 ento → 御花 → 水際のロッジ → ブラウンズフィールド 1年間のフィールドワークを終えて 拠点の鎌倉にて日々の暮らしを探求してます 鎌倉暮らしの研究所 itonami 主宰 何をやるか、何が出来るか、模索の毎日

最近の記事

私が「私」を生きる理由

皆さんこんにちは。 森入りしてあっという間に2ヶ月が経とうとしています。大学進学と同時に山形の田舎を離れた私。ディズニーランドと同じくらい広いですという謳い文句の大学では、銀杏並木がめちゃくちゃ綺麗で、お掃除のおじいちゃんがいつも軽トラックに山積みの落ち葉拾いをしていました。 あの頃は、そんな風景に「秋」というものを感じていたけれど、社会に出て日々を慌ただしく過ごしていると、四季から秋がなくなったんかな?と思うほどに夏と冬が近くなったように感じる。というのは私だけではないは

    • 小さな「問い」が心を豊かにしてくれる宿

      私にとって「問い」とは色々な気づきを与えてくれるとても大切なものである。島根県海士町のEntoにいた時には、Life is Learning という対話と問いの時間を過ごした。 今回訪れたのは高知県土佐清水にある「海癒 kaiyu」という宿。宿というよりは、生活にお邪魔させてもらったような、とても居心地の良い場所だった。 まず、ロケーションが圧倒的に良い。足摺国立公園の東玄関に位置する大岐の浜ビーチは、真っ白な砂浜と緑の林が1.6キロメートルに渡り緩やかに曲線を描く美しい海

      • 観光 × アート の島、瀬戸内へ

        3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭。実は12年前の第1回開催時に「こえび隊」というボランティアスタッフとして参加した事があり、その後の芸術祭の発展の様子を知りたくなり、香川県へ向かった。 受け入れる側の成長 12年前、日本の離島を舞台にした芸術の祭典が行われるというキャッチーで話題性のあるイベントは、神奈川の片田舎に住む私を夜行バスに乗せて香川県へ向かわせる程のパワーを持っていた。ファスナーの形をした船が海へ進んでいく。後方の波飛沫がまるで地球を切り開いていくように見え

        • 山と森の中での生活が始まりました。

          11月に入りました。愛媛県松野町へ来て2週間。海士町から柳川へ移動した時には「なんでもある!!」と驚いたものですが、松野町へ来て「何にもない!!」となっています。島暮らしとはまた違った「ないものはない」暮らし。そんな生活が始まりました。 人がいない、生活 先に水際のロッジへ行っていた二人がよく「目黒へ下りないと人に会わない」という事を言っていたのですが、どういう状況なのか行くまでよく理解できていませんでした。 ロッジがある滑床渓谷は、四万十川に繋がる目黒川が流れるとても自

          まちが社員食堂になったら

          柳川、御花にて行った「社員食堂」という企画。ぜひまたやってほしい、土日は休みなので平日がいいな、という要望を多数いただき次回の構想を練っていた時のこと。 私たちTOUCA生の滞在先となっているゲストハウスほりわりのオーナーとの会話の中で、「ここも以前はこのリビングでカフェ営業をしていた。やる気があるなら、自由に場所を使っていいよ。」という話になりました。 前回「御花」という場所を借りて「御花」の社員食堂を開催した訳ですが。それがもし「ほりわり」という場所で「御花」の社員食

          まちが社員食堂になったら

          豊かさとは何か?という答えの出ない問い

          書かなくてはいけないであろうネタは沢山あるのだけれども、なかなか手が動かない日々。そういう時もあるさと自分を肯定してあげる。何かをアウトプットできない時は、大抵何かをインプットしている時なんだ。 という答えの出ない問い。 POOLOという旅人の学校に入ってからずっと頭の片隅に浮かんでは消えていく問い。いや、本当は発表もあるし、ちゃんと考えてまとめないといけないんだけれど。言語化することが難しく。そして多分答えが出ないこともわかっているから、真剣に向き合うことを無意識に避けて

          豊かさとは何か?という答えの出ない問い

          TOUCAプログラム、柳川、御花の3ヶ月の振り

          旅に出て200日が経ちました。 毎日1投稿しているインスタグラムは今となっては日記のような役割を果たし、毎日が濃密すぎて薄れゆく記憶を辿るのにとても役立っています。 柳川で何したの? 柳川、御花の3ヶ月は、海士町、Entoでの3ヶ月とはまた全く違う毎日でした。ホテルでの業務内容はサービス、スチュワード、フロント、ウェディングと多岐に渡り、色んなことをちょっとずつやらせてもらった感じ。 もし、ホテルのことを全体的に経験してみたい人がいたら、とても良い環境だと思います。しかし

          TOUCAプログラム、柳川、御花の3ヶ月の振り

          1000キロメートルの寄り道

          TOUCAプログラムと言う1年間の旅に出て、後数日で200日になります。 桜が半分ほど咲いていて、それでもまだ肌寒かった3月末。 1年分の荷物を背負って、寂しさとやる気が半々くらい。 切ない気持ちをリュックに押し込んで、乗り込んだ夜行バス。 あの日から半年が過ぎ去ったという事実。あっという間という言葉では片付けられない、振り返れば充実した濃密な毎日。旅に出たばかりの頃には、1000キロメートルの寄り道をするなんて1ミリも思っていませんでした。 それは、いつからか自分の中で

          1000キロメートルの寄り道

          柳川一のお祭り 「おにぎえ」ってどんな祭り

          毎年10月に開催される柳川一のお祭り「おにぎえ」とは、一体どんな祭りなのか。柳川滞在3ヶ月の初心者の私が、色んな人に聞いて知ったお祭りのことをまとめてみたいと思います。知識不足、勘違いしているところもあるかもしれませんが、ご了承ください。 柳川に着いてすぐの頃、「10月におにぎえがあって、どろつくどんに参加する?」と言う謎ワード連発のお誘いを受けました。おにぎえ?どろつくどん??なんだそれは。ハテナがいっぱい。参加する前に歴史や由来を調べてみました。 「御賑会」と書いて、

          柳川一のお祭り 「おにぎえ」ってどんな祭り

          さよなら、ゴンシャン 長く続けることの難しさと大切さ

          西鉄柳川駅、東口から徒歩5分ほどの場所にひっそりと佇む純喫茶。その名も「ゴンシャン」は、柳川の方言で「お嬢さん」という意味があるそうだ。 1973年創業、約50年に渡って柳川の風景の、季節の、そして人の移り変わりを見守り続けてきた名店が9月30日を持って閉店されました。 柳川にきたばかりの頃、御花のスタッフさんと一緒に「柳川巡るドライブツアー」をしていた時にお勧めされたのがゴンシャン。 「昔ながらの喫茶店が好きなら行ってみたらいいよ!」 と言われて、ずっとずっと気になってい

          さよなら、ゴンシャン 長く続けることの難しさと大切さ

          1年の旅の折り返し地点に立って

          まだまだ半袖で過ごしていますが、いつの間にか暦の上では10月になりました。4月から始まったTOUCAプログラムも、もう半分の折り返し地点となっていることに驚きを隠せません。 そんな私は「半年が過ぎました」と言いながら、まだ柳川に滞在しています。1年に1度の柳川最大のお祭り「おにぎえ」に参加する為です。無理を言って期間を延長させてくれた事務局の皆さん、本当にありがとうございます。 この前話題になって面白いなと思ったことがあって TOUCAプログラムという3カ所を3カ月ずつ巡る

          1年の旅の折り返し地点に立って

          やながわ水辺の夜市 振り返り

          2022年9月16日(金) 2年越し、3回の延期を経て開催されたやながわ水辺の夜市。3日間の開催の予定が台風の影響で一夜限りの開催となりました。まるで夢物語のような、幻のような美しい空間。準備から当日、撤収までを通じて感じたことを、記憶が薄れないうちにnoteにまとめてみたいと思います。 水辺を愉しむ幻想的な新しい夜 「今までにない圧倒的にかっこいい夜の柳川の風景を作りたい。」 福岡県の観光地の一つでありながら、夜の滞在人口が圧倒的に少ない柳川。観光バスで乗り付けて、川

          やながわ水辺の夜市 振り返り

          TOUCAでありながらPOOLOにjoinした理由

          今の自分にはいくつかのコミュニティーが存在している。 今年の4月から1年をかけて3ヶ月ずつ、3ヶ所の宿泊施設を巡るTOUCA。 そして8月から新しく加入したTABIPPO主催のPOOLOという旅人の学校。 鎌倉に帰れば地元の同世代のコミュニティーがあり、沖縄あたりには今でも濃ゆい繋がりの人たちがいたりする。 今回はPOOLOからの宿題。「POOLOに入った理由とPOOLOでやりたいことをnoteに執筆してください」をちゃんとやってみよう、のnoteです。 旅のワクワクを忘

          TOUCAでありながらPOOLOにjoinした理由

           虹色のクリームソーダみたいな街

          5ヶ月ぶりに鎌倉へ戻ってきた。 秋の気配と夏の匂い。 夏の気配がまだあれば、それを全力で楽しんでやるぞ と言わんばかりにヘソを出した露出の多めの女の子や それがまるでユニフォームみたいに標準装備された ビーサン、海パン、Tシャツの男の子。 年中ウェットスーツでビーチクルーザーを漕いでるおじさんと 小学生くらいの体重がありそうな巨大な犬を連れた人。 いや、サイズ感に関係なく犬はやたらと多くて 飼い主の名前は知らないのに犬の名前を知っていたりする。 それらを全部ごちゃ混ぜに

           虹色のクリームソーダみたいな街

          柳川2ヶ月目の振り返り 5年後の未来のために今私たちにできること

          皆さん、こんにちは。このnoteを書いているのが2022年9月1日。御花全館休業最終日。御花創業以来初の4連休だそうです。 「旅が好きで旅行業界に入ったのに、まとまった休みが取れない」 もうこの問題は全国どこのホテル、旅館も抱えている悩みの一つだと思います。TOUCAが始まる前、オンライン説明会でも御花の千月香社長がこの点に言及されていたのを覚えています。 全館休館という英断がもたらす、数値では測れない価値 これは私たちが柳川入りする前の話ですが、社員研修の場で「どう

          柳川2ヶ月目の振り返り 5年後の未来のために今私たちにできること

          「どうも、神奈川の人です」という気軽さ

          皆さん、こんにちは。 毎週火曜日は焼き鳥の日。上岡です。 自分の生まれ持った性格って、なかなか変わらないなーと感じるこの頃。 自分をどのように紹介するのか、他の人が私を説明するときになんていうか。 そんなちょっとしたニュアンスに一喜一憂しモヤモヤしている上岡です。 「主婦の人」と言われる違和感 最初にそれを感じたのが、「主婦の人なんですよね。」と言われた時のこと。私の中で「主婦」とは家事をして育児をして、家庭を守っているイメージ。つまり今の私とは真逆な人物像でした。 主

          「どうも、神奈川の人です」という気軽さ