中国語日記22ヶ月目〜努力の定義とは〜
僕はなぜ一生外国語を学ぶのか
1/6(土)に恵文社一乗寺店で開かれた「僕はなぜ一生外国語を学ぶのか」の著者ロバート・ファウザーさんと翻訳者でファウザー氏の教え子でもある稲川右樹さんのトークショーに行ってきました。
「なぜ外国語を勉強するのか。」
根本的な問いに対してロバートファウザーさんが仰っていたことが、言語に対しての姿勢をもう一度見直し、そして今後も何度も取り出しては思い出したい言葉になりました。
ファウザーさんは、今のパレスチナの情勢を例に出し
と話しておられました。
中国語を学ぶ目的は、韓国語を学ぶ原動力は
もちろん仕事で役に立つ、自分のキャリアが広がる、周りから褒められる機会が増える。
そんな外発的な刺激もありますが、根本的にあるのがファウザーさんが言ったようにその言語を使う世界、人たちの世界観を知る面白さ、楽しさが内発的かつ強力でボディーフローのようにじわじわじわじわと染み入る根っこが私の中に根付いてしまったからだと思います。
また、ちょうど同じ時期にYouQuiz(유퀴즈)で韓国で初めて修了能力試験(通称:スヌン)で満点を獲得したオスンウン氏の回を見ました。
勉強の秘訣について聞かれた際の回答がとても印象的でした。
学生の時、いつも努力できない自分が嫌いでした。特に姉2人がかなり真面目な性格でいつも夜遅くまで行っていたのに私はどうやっても真面目に行えず夏休みもできずにズーーっと悩んでいました。そんな自分を変えたいと何度も思い、努力できない自分が大きなコンプレックスでした。
でも今思えばその努力は、やりたくないことを我慢して行うことと認識していたのだと思います。そんな努力は最初の方は出来ますが、心の筋力をかなり消耗するので徐々に徐々に疲れていって結局続かなくなってしまいます。
振り返ったら語学を続けられるようになったのも、そんな言語を楽しいと思える心の根が私に根付いたからかもしれません。
やるからには活用できたら嬉しいですし、道具として使える機会や褒めてもらいたい欲求に時々苛まれて火傷する毎日ですが、それでも根本的にそんな根が私の中に根付いてくれて、そしてあの時の私にそんなに焦らなくていいし、自分をいじめなくてもいいんだよと教えてあげたいです。
そしてこれからは努力する方法ではなく、「楽しい」と思える種を植え、育てる方に集中してなるべく「努力」しないことに全力で力を注ごうと思います。