熱い-「くまのおいしゃさん」Dr.くまひげ
かれこれ15年以上だろう。真夏のこの時期、毎年毎年、数日、行動障害のある方の散歩のヘルパーをしている。土日、長い休み、ずっと。以前は4時間近かった散歩も時間も、ここ数年はご本人の体力の低下や環境の変化とともに、時間は2時間半くらいに短くなった。
そんなに早くないペースではあるが、6キロ近くだろうか、それも単なる散歩ではないわけで。。。
先週の週末くらいから今年の「灼熱ロード2020」がはじまった感じの暑さ。特に昨日からはアスファルトの照り返しとムアッとした湿気にやられる。
ここのところ、いろいろな調べ物や研究、執筆、資料づくりと、何かをボーとみたり、漫画を読むことも少なくなっていた。
昨日はさすがに、夕ご飯を食べて、晩酌をすると、早い時間だったが、ちょっと切りかえよう、と。漫画を寝転び居ながら読むことにした。
熱い熱い散歩(ガイドヘルプ)の間に、あーと思い浮かんでいたフレーズというか、シーンがあってその漫画を手に取った。
くまのおいしゃさんは
かんじゃさんがなくなったとき ほえるのです
そして おおきい かなしいこえは
ジャングルのなかに きえていくのです
・・・・・・
Dr.くまひげ(第35話 遠吠え )
原作 : 史村 翔 作画 : ながやす巧
著作時期 : 1986年-1988年
単行本数 : 全5巻
発表雑誌 : ヤングマガジン
もう30年以上前の漫画。舞台は新宿歌舞伎町ということになっている。「アンダーグラウンド」な街を舞台に。医者ものの漫画は好きで何作か持っている。そのうちの一つ。とにかく熱い気持ちをもう一度点火したいときに手に取ることが多い。きっと昨日昼に、山谷のショートムービーをみたことも影響しているのかな。
そのDr.くまひげの中で、一番泣ける話がこの「遠吠え」という話の最後のシーン。国分徹郎医師が橋の欄干を握りしめながら涙を流しながら「遠吠え」する。。。
そういろいろなことがある。人間は「正しい」だけでは生きていけない。背伸びをしてもダメなのだ。失敗もする。さぁ。今日を生きよう。
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