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まだ漁業権がうるさくなかった頃の話だ。 家の前の浜で、海を睨んでいると(天気をみてい…
かあさんはシャクナゲが好きだっけど、山野草であるシャクナゲはなかなか庭で咲かなかった。…
かあさんは花が好きだったから、花壇を作った。 港の宿舎でもフラックスだのコスモスだの…
かあさんは花が好きだったから、港の家に花壇を作った。 坂上の家で、花壇は国道からも見…
とっちゃんが一年生になるタイミングで、おとうさんが港の町に転勤になった。 村は住所表…
とっちゃんの親戚が襟裳岬へ行く途中の町にいた。コンブ漁をやっていた。夏になると、かあさ…
浜で泳ぐのは楽しい。 だけど、北海道では寒すぎる。 というわけで、海水浴に焚火は必需品。焚火をしないで泳いじゃダメ、と決まっている。 焚火の薪は海岸に無尽蔵にあった。流木。 流木、社長のおっちゃんとかは、拾って玄関に飾ってたけど、とっちゃんたちは惜しみなく燃やす。ウニ焼きは定番のオヤツ。 さて、焚火のルール。 4年生以上なら、自分(一人)で焚火を作っていい。 危なくない場所を見定めて(大体毎回決まってるけどね)、流木を集めて火をつける。火燃しには白樺の皮なん
春になると。朝が開けると。とっちゃんは浜へ行く。 ※春でなくても夏でも秋でも。冬が開…