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お盆に村に帰ると、お客さんがいっぱい来る。 まだ、おばあちゃんが生きていて、思い出話…
おばちゃんが港で採れたばかりのイカを 「イガイガ、イガイガ」 と言って売りに来る。イカ売…
まだ漁業権がうるさくなかった頃の話だ。 家の前の浜で、海を睨んでいると(天気をみてい…
かあさんはシャクナゲが好きだっけど、山野草であるシャクナゲはなかなか庭で咲かなかった。…
かあさんは花が好きだったから、花壇を作った。 港の宿舎でもフラックスだのコスモスだの…
かあさんは花が好きだったから、港の家に花壇を作った。 坂上の家で、花壇は国道からも見…
とっちゃんが一年生になるタイミングで、おとうさんが港の町に転勤になった。 村は住所表示上は、〇〇町大字××という、××なので、それまで、〇〇町支所に勤めていたのが、〇〇町役場への異動でちょっとした出世。村の みんなに祝ってもらっての転勤だった。 とっちゃんはそんなことはわからない。兄弟みたいなみんなと別れて川下の町へ行くのが何だか変な気持ちだった。 とっちゃんちは、JR線のすぐ南っ側にあって、電車が1時間に一本くらい行き来した。面白くて面白くて窓から、鉄条網の柵の前
とっちゃんの親戚が襟裳岬へ行く途中の町にいた。コンブ漁をやっていた。夏になると、かあさ…
浜で泳ぐのは楽しい。 だけど、北海道では寒すぎる。 というわけで、海水浴に焚火は必需…
春になると。朝が開けると。とっちゃんは浜へ行く。 ※春でなくても夏でも秋でも。冬が開…