TottoTottino新作協力ゲーム『Circlora』
ゲームマーケット2024秋で頒布する新作『Circlora』についての記事です。
シリーズ化も見据えて- Guardians of Balance - という副題をつけています。
なお、本ゲームの取置き予約は終了しましたが、前作『Topping』の事前予約を行っています。コンポーネントをパワーアップさせ、ストーリーも拡張追加させたKickstarterのプロジェクトに挑戦します。
開発の背景 - 少人数、協力ゲーム
初心者から熟練者まで楽しめるファミリーゲーム制作を続けるTottoTottinoの2024年秋新作『Circlora(サークローラ)』。
前回のゲームマーケットでは3〜5人で遊べるピザショップ経営ゲーム『Topping』で参加しました。その際、「これ、2人でも遊べますか?」「ソロ(1人)でもできますか?」という質問を何回もいただきました。
そこで新ゲームは少人数で…と考えたのですが、自分が友人や家族と遊ぶとき、2人でガチの知恵比べや運試しのようなゲームは楽しめなそうだったので協力ゲームを制作することにしました。
『アンドールJr』や『カルタマリナ』、『ゾンビティーンズ』などは子どもたちと楽しく遊べましたし、『パンデミック』シリーズは私も好きなゲームです。
そんなこんなで、しっかり遊べる戦略系協力ゲームの開発に着手しました。
ちなみに今回は、価格面でも先に市販で買うならこれくらい、という金額を設定しました。同人ゲームは少数生産なので高価格になりがちですが、シンプルに高すぎるものは買えないので、3,000円で作れるものを作ろう、という前提でプロジェクトを進めました。
まぁ、これは後日、高い授業料となるわけですが、それはまた別の話…。
ゲームのストーリー - それぞれの正義、崩れゆく均衡
結果的に…ではあるもののドラゴンが文明を定期的に破壊することで、行き過ぎた文明による世界の壊滅を防ぎ、秩序を保っていました。
それでも、増え続けた人間たちは文明を発展させ、多くのドラゴンを葬り、もはや世界のバランスは大きく崩れかけています。
そして今、森の奥で傷を癒しているドラゴンを討伐するため人間たちが進軍を始めました。
プレイヤーは森の精霊となり、人間たちの進軍を阻止し、ドラゴンを生きて逃すことをめざします。
人間たちはそれぞれ個性的な能力の持ち主。仲間を呼んだり、レベルアップをしたりと、一筋縄ではいきません。
一方、森の精霊たちもそれぞれ固有の能力を持ち、召喚したゴーレムと5つのクリスタルの力、そしてごく稀にドラゴンの力をも利用してドラゴンのエネルギーが充足するまで凌ぎます。
ゲーム概要 - 円形アクションシステムで絶えず変化する選択肢
ゲームは①プレイヤー、②人間たち、③クリーンアップの3フェーズを繰り返します。
プレイヤーのフェーズ
Circloraの核となるシステムは、プレイヤーの行動を制約する「アクションサークル」です。
3つのアクションサークルにはそれぞれ4つのアクションが描かれており、プレイヤーはそれぞれのサークル上のアクションマーカーの行く先のアクションのみを選択できます。
プレイヤーは主にゴーレムの召喚ポイントを設置し、ゴーレムを召喚して人間たちの侵攻を妨げます。隙をついてドラゴンにエネルギーを送りますが、それは災いの引き金にもなり得ます。
仲間の特性、人間たちの動き、次に起こるイベント…二手三手先を読んだ打ち手を検討する必要があります。
人間のフェーズ
人間たちのアクションはダイスによって決定されます。
頑強で仲間を呼ぶナイト、仲間の体力を回復するウィザード、活路を見出すレンジャー、範囲攻撃をするドラゴンスレイヤー、精霊のサークルに直接影響を及ぼすシャーマン、全能力が高水準のワーウルフ…どの部隊が参戦するかもダイス次第。
人間たちの部隊が増えれば増えるほど振るダイスも増えますが、ピンチの中にもチャンスはあります。ゾロ目が出れば精霊のサークルを強化するクリスタルの力を獲得することができます。
どのクリスタルで、どのサークルを強化するかもプレイヤーの戦略が問われます。
クリーンアップフェーズ
戦闘不能の人間たちが復活し、侵攻を再開します。
人間たちは不屈の闘志でドラゴンの命を奪うために進み続けるのです。
人間たちを完全に退けることをめざしてはいけません。
ドラゴンを無事に飛び立たせることだけを考えましょう。
こんな人にお勧め
『Circlora - Guardians of Balance - 』は、戦略を楽しむ人、協力ゲームに興味がある人、そして豊かなテーマと世界観を求めるプレイヤーに最適なゲームです。
特に、ファミリーや友人同士で深い戦略を体験したい方、チームワークを重視したゲームを求めている方におすすめです。
アクションサークルによる絶え間ない選択の変化や、人間の侵攻に対する緻密な対策を立てる楽しさは、何度プレイしても飽きることがありません。
さらに、メインボードは両面仕様になっており、イージーモードとノーマルモードを切り替えてプレイできるため、プレイヤーのスキルや好みに応じたゲーム体験が可能です。
難易度調整ができることで、初心者から熟練者まで幅広い層が楽しめる設計となっています。
なお、ゲームデザインは私Yoshihiro Yanagida(@TottoTottino)、アートデザインはカクザトウさん(@studiokakuzatou)、3D化とルールライティング&デザインはシチマロさん( @o7maro)にお願いしました。
素敵なお二人と素敵なゲームづくりができて嬉しいです。
さいごに
ボードゲーム制作について、投稿しています。
よろしければ、+フォロー&スキ♡をお願いします!