テレビゲームと塾の関係
小中学生の「学習費」過去最高 膨らむ塾代 文科省調査(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
近所に住んでいたお兄さんが、ファミコン本体とカセットを何本かをまとめて譲ってくれた。僕が小学生低学年の頃である。
当時お兄さんが何歳だったのか、なぜ譲ってくれたのか、どんな顔だったのか全く記憶に無い。
それなりの年齢になってゲームに興味が無くなったのか、社会人になって忙しくなったのか、心当たりが無いけれど、もちろんありがたく頂戴した。生まれて初めてのテレビゲームであった。
その中にドラクエ3があって、お兄さんのセーブデータが残っていた。わけもわからずやりはじめて、ダーマ神殿に行ってみたら「けんじゃ」という職業があった。「けんじゃ」が何なのかすらわからず、わかったことは「キャラクターのデザインが変化する」というだけで、「けんじゃ」がカッコよく見えたので、全員を「けんじゃ」にしてしまった(笑)
と、このように僕のテレビゲーム人生が始まった。
その後は、スーファミ、プレイステーションと乗り換えていったのは世間の多くの人々と同じだ。しかし僕はプレイステーション2に進むことは無かった。
中学2年の終わりの学年末テストで僕は、肘も膝もガクガクガタガタ震えるほどの酷い点数を取ってしまった。さすがの僕もこれは本当に大変だと慌てだし、親に「塾に通わせてほしい」と懇願した。塾に通い始めたこの頃から、テレビゲームをする時間が減少した。
親に禁止されたわけでもないし、ゲームを嫌いになったわけでもない。食事と風呂と睡眠以外を勉強にあてていたわけでもない。ただ単に食指が動かなくなっただけなのだ。
さて、まず体験入学した塾は、クラスメートの女の子が通っていた塾で、いわゆる彼女の「口コミ」で通ってみたのだ。
ここは講師が大学生アルバイトで、ただ単にテキストをなぞっているだけだった。生まれて初めて授業中に「居眠り」をしてしまったので、この塾は自分には合わないと思ってやめた。
その他の友人が勧めてくれた塾は通いにくい場所にあったし、どうしようかなぁと考えていたところに、光明がさした。灯台下暗し、なんと我が弟が通っていた塾に体験入学してみたところ、性に合ったので、そこに通うことになった。
この塾のおかげで僕の成績はメキメキ上昇して、第一志望の高校に合格できたので、ありがたいことである。
そうして高校生になってからは部活もあったし、ますますテレビゲームから離れ、大学生になってからは全くやらなくなった。ゲームに消費するお金や時間があるのなら他の事に使いたいと思い始めたのである。ゲームよりもおもしろいものを見つけたってことですね。
今でもバイオハザードシリーズは好きだし、ドラクエの新作が発売になれば気になるけれど、YouTubeでのゲーム実況を見るだけで満足している。
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