結婚式で聞く、配慮のない長い話は辛い
コロナが広まってから、人が集めるイベントはことごとく中止や延期されてきましたが、結婚式もその一つではないかと思います。最近はもうコロナに慣れてしまって、少し縮小してでも式を執り行うカップルも増えてきています。
私自身、最近結婚式に参加したのですが、式の間でいつも耐えられない苦痛の時間があります。それが「祝辞」です。私がこれまで参列した式では、常に年齢層の高いおじさま方が祝辞を務めているのですが、これが地獄でした。。そう思う理由は3つあります。
①新郎新婦が気の毒
②退屈すぎて時間の無駄に感じる
③共感性羞恥
あまり普段悪口や人が気分を害することは言わないように心がけて生きているのですが、吐き出しだくなりましたので、少しだけ書きます。
①新郎新婦が気の毒
これについて、異論はないと思います。本当にかわいそうです。基本的に、祝辞を述べる方々は、新郎新婦にとって目上の方に当たりますので、しっかりと体をむけてうんうんと頷いて聞いています。もちろん本人たちがありがたいと思って聞いている場合は、良いと思うのです。
ただ、私が本人たちなら「話長いなー」「つまらないなー」「この人誰?なんの話?」と他の参列者に思わせてしまっている時間があまりに長いと、参列者たちに非常に申し訳なくなります。
また、話の内容が、少し新郎や新婦を軽くディスったりするような、『センスのないいじり』が発動することがあるあるで、いつも聞いていて「この話を当人のご両親が聞いたら良い思いをしないよな?」と思うことが多々あります。苦笑いは定番だと思います。
営業成績が微妙だったとか、積極的に練習しなかったとか、わざわざ言わなくてもいいことを平気でいう人たちがいるので、本当に毎回ドキドキします。
②退屈すぎて時間の無駄に感じる
これは言わずもがなですが、祝辞を務める方は、自分が勤めている会社の話をすることが多いのですが、これがまた知らんがなってことが多いです。
少し概要を紹介する程度ならわかりますが、もはや宣伝をしにきているかのような話を10分も20分もされることがあるのです。
そのプレゼンがよっぽど革新的で面白く、その企業すごい!と思うような話だったとしても、その場にいる多くの方々は、その長いプレゼンを聞きにきているのではないので、退屈に感じるでしょう。
結局そういう場合は、式の時間が押すので終わる時間も予定よりも遅く終わる場合がほとんどです。
③共感性羞恥
祝辞が始まった1分もしないうちに、共感性羞恥に陥ります。それくらい経つと、この話が長くなるとか面白くなさそうとか、大体察しがつくからです。
その時間がどんどん進むにつれて、聞いているこっちが恥ずかしくなってきます。「あー早く終わってくれ〜」「それ言わなくていい〜」と思うのは、その話をしている方が恥ずかしい思いをしているんじゃないかと、勝手にこちらで想像してしますために、その症状がでます。
以上、色々と愚痴ってしまいましたが共感する方も多いんじゃないかなと思います。単純に私が敏感に感じているだけで、他の方々がそう感じていないのであれば、それは本当に羨ましいですし、少しだけ心が軽くなります。
ここで重要なことは、「ではどうすればそのような長くて退屈な地獄の祝辞にならないようにするか」を考えることです。これだけ言っている以上、私が人前で話すことがあれば、それは端的で面白くなければいけないと思います。いうのは簡単ですが、実行するのは難しいからです。
大事なポイントは3つあります。
①テーマ(主題)を1つだけ決めておく
②主役の話を9割にする
③3分以内に収める
①テーマ(主題)を1つだけ決めておく
話す内容を練っている時でも、話している最中でも、伝えたいテーマを事前に決めておけば、脱線しても話を元に戻すことができます。また、聞いている人にも、話が一貫していて伝わりやすいと思います。例えば、「夫婦で助けあって仲良く暮らしていってほしい」なのか「新郎は〇〇な人なので、新婦はそんな彼を〇〇なやり方で支えてあげてほしい」など。
②主役の話を9割にする
最初に自己紹介をしたら、その後は一貫して新郎新婦を主体とした話の組み立てにすることです。主語を新郎新婦やその親しい方々にすることで、聞いている人は聞きやすくて楽しめます。
くれぐれも、自分の話が9割にならないように、主語には十分気をつけたいところです。
③3分以内に収める
3分はあくまで目安ですが、緊張したり会場が少しザワザワしていると、思っている通りに話せなかったり、予定していなかった話をすることもあります。3分とあらかじめ決めておくことで、少し伸びても5分程度に収まるので、全く問題ありません。緊張して早口になりやすい人は、5分としてもいいかもしれません。
これだけ意識しておけば、完璧とは言わなくてもある程度まとまった、「聞ける挨拶」になると思います。私が友人代表でスピーチをしたときは、最低限として以上を心がけていました。
結婚式に限らずですが、話が面白くなくて長いというのは、誰にとっても地獄だと思います。なので、私自身その加害者にならないように、常にその現場にいる方々の視点で考えて、構成や話の内容を考えるようにしています。
うまくいっているかは別として、意識しているかしていないかだけでえらい違いだと思います。その後反省できるからです。何度失敗しても、反省して修正してまたトライしてを繰り返せば、いずれ聞きやすい話し方ができるようになると信じていますので、これからも継続していきます。
みなさんも共感された方は「自分はどうかな」「他の人のことを配慮できているか」「独りよがりになっていないか」を確認してみていただきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
【投稿開始から11日】