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西の魔女が死んだ 梨木香歩 響く本でした

あるサイトでおすすめされていたので読んでみました📙

中学校で不登校になってしまった少女「まい」の物語
田舎の山の中にある英国人である祖母は魔女の家系
で魔女の力を受け継ぐものであった
「まい」も、大自然の中で「魔女修行」をして
人としての生活を取り戻していくというお話
「まい」と祖母のやりとり、心の動きが温かい本です💖

「魔女修行」とはなんだろうと思いましたが
「早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする」というごく当たり前のことをすることという
ジャム作り、鶏が産む卵を毎朝取りに行くetc.
これを淡々とこなすことで精神力を鍛えることが重要とおっしゃる

人間としてごく当たり前のことが描かれていますが
いまやコンビニは24時間やっているし
食事も適当にすぐ手に入る
家から一歩も出なくても一日過ごせてしまうし
夜はネオンが輝いていて
容易に不規則な生活になってしまいますね

日が昇れば起きて、日がしずめば寝る
食料は自分で仕入れてきて作る
そんな当たり前のことを通して
自分は人間は生物なのだということを改めて実感させられる



魔女になるために一番大切なのは


「意志の力、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。(中略)そういう簡単なことが、まいにとってはいちばん難しいことではないかしら」

という

これもズシーンときますね
自分の意志で決める、やり遂げる
簡単なようで、なかなか難しいことです
人はどうしても易きに流されてしまうもの
まずは意志を決める
そしてやり通すこと!


ひと目を気にせず
「やりたい」→「やりとげる」 
自分の信念を持って完遂することが大事なんですね

そして魔女になるために重要な要素として主体的になるということが示される


「気をつけなさい。一番大事なことは自分で見ようとしたり聞こうとする意志の力ですよ。自分で見ようともしないのに何かが見えたり、聞こえたりするのはとても危険ですし、不快なことですし、一流の魔女にあるまじきことです。」


ここも刺さりました
魔女にかぎらず
われわれも自分で見ようとしないものに
振り回されてしまうことがなんと多いことか。。。
世の中にひろがっている
ニュースやSNSの情報
いまの時代においては
日々過ごすだけでも大量に入ってきてしまいます
大事なことは自分から取りに行かないといけませんね

そして、おばあちゃんの死生観もいい

「おばあちゃんは人には魂というものがあると思っています。(中略)身体は生まれてから死ぬまでの付き合いですけれど、魂の方はもっと長い旅を続けなければなりません。赤ちゃんとして生まれた新品の身体に宿る、ずっと以前から魂はあり、年をとって使い古した身体から離れた後もまだ魂は旅を続けなければなりません。」


ひとは死んだらどうなるのだろう
これは永遠のテーマです
私もこのテーマずっと考えていますが
答えは出ません
こればかりは死んでみないとわからないのだなと思います💦

死ぬのはこわいですが
この世界に生きている皆は必ず通る道ですしね🌟
死んだら終わりだという、「まい」のお父さんの考えもありですが
なんかそれだと虚しいですよね
だからこそ、昔から宗教というものが出来てきたんでしょう
この魔女おばあちゃんの言葉も
われわれの考え方の幅を広げてくれそうです



クラスの中で孤立した時どうしたらよいか、とおばあちゃんに尋ねると
それに答えて


「その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中には咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」

魔女おばあちゃんが言うように
決めてかからずにその時々で楽に生きられる場所で生きていっていいんだ
と勇気づけられる言葉です
全国の不登校の生徒に聞かせてあげたい言葉です💚

名言に付箋を貼りながら読んでいたら
結構な量になりました!おすすめですよ!


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