今月の一冊「脳の外で考える」
私たちは「自分の頭の中で考える」ことはさまざまな本や教育で学ぶけれども、頭の外で考えることは学んでこなかったという、なんとも面白い切り口で始まります。
1-9章で構成され、わかりやすく事例を出して書かれています。
一部:体で思考する
1章 内受容感覚
2章 動きを使う
3章 ジェスチャーを使う
二部:環境で思考する
4章 自然環境を使う
5章 建物の空間を使う
6章 アイディアの空間を使う
三部:人と思考する
7章 専門家と思考する
8章 仲間と思考する
9章 グループで思考する
という流れで進んでいきます。
一部:体で思考する
(内受容感覚を使う)から目から鱗で、心臓の鼓動を認知できるか。それは個人差が大きくあり、鍛えるという点は少し安心しました。
私は心臓の鼓動を感じることはできませんでした。
頭だけで考えているとうまくいかないことも、体の受容感覚を使いながら、感情をコントロールしパフォーマンスをあげます。
訓練法は、いろいろありますが、その一つ瞑想は自分の感覚を意識的に観察する訓練にとても良い方法です。
二部:自然環境を使う
四角いビルの中で仕事をしていて、普段自然に触れることができない人も、散歩中はできるだけ自然を見つけてその中に身を置くことで、自然は心を安定させてくれ集中力を高めてくれる。
確かに、同じ時間散歩しても木々を見ながら歩くのと、ビルの中をひたすら歩くのでは、心地よさは違いますよね。
「思考」を自分の頭以外を使いながら、拡張していく方法が丁寧に書かれています。
「心が拡張すれば、知性や才覚が最大限に生かされる」という言葉がとても印象的で、日常に取り入れられる「瞑想」「散歩」「仕事場に植物を置く」など簡単なことからスタートしたいと思います。
思考を積み上げることには限界があり「心」と「体」「環境」を使うことで、自分の力が十分に発揮でき、思考力を研ぎ澄ますことができるという内容は、とても参考になりました。
10月最後の日、素敵な1日を過ごしてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。