宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』感想
Amazon audible で宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』を聴いた。
滋賀県大津市に住む女子中学生・成瀬がいろんなことに挑戦するのを、彼女を取り巻く人々の目を通して語る作品集。
評判は前から聞いていたものの、手に取るのが今になってしまった。
とてもおもしろかった。
成績も運動神経も良く、博学で、けん玉が得意で、百人一首もすぐに上達してしまう成瀬だが、マイペースでまっすぐな性格で、嫌味がない。成瀬がいろんなことに挑戦しているのを聴いて、自分も何かをやってみよう!と思える。私にとっては元気の出る小説だった。
あと、大津愛がすごい。
今は無き西部大津店に始まり、ときめき坂、大津港、琵琶湖の船ミシガンなど、大津市・膳所駅周辺の地名やゆかりのものがたくさん出てくる。大津に行きたくなった。
新潮社の特設サイトに西部大津店の写真が載っていて、「これがあの!西部大津店だ!」と感動してしまった。
宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』特設サイト | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
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