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トイレを綺麗にお使いいただきありがとうございます。
お店のトイレを借りた。
トイレを綺麗にお使いいただきありがとうございます。
という張り紙があった。昨今、コンビニでもスーパーでもイオンでもどこでもあちこちのお店で見かける文章だ。
この文章は精錬されている。すごい。
私は幼稚園の頃から、真面目で礼儀正しい優等生だった。先生に反抗したこともなければ、授業中に騒いだこともない。「こう見えても昔は悪でな…」とギャップがあれば少しはモテたのかもしれないが、私の人生一貫してギャップなど何もなく「昔から悪じゃなくてな…」というような人生である。
そんな私だから、子供時分を思い返しても、叱られた経験も手をあげられた経験も怒鳴られた経験もなかった。
そんな私は、住職になってから、しばしば怒鳴られるようになった。
繰り返し怒鳴られるなかで分かったことが1つある。
怒鳴られる理由はその時その時で様々な状況があるが、怒鳴る人の1番の理由は「怒鳴りたい」からであることに気がついた。あるいは「今、怒鳴ればいいんだ!」と思っていることだ。
え?どゆこと?と思ったそこのあなたへ
興味深いツイートがこちらです。
「怒鳴られて傷ついたことがある」という話をすると、リプライで「なぜ怒鳴られるようなことをしたのか」だとか「怒鳴られる側にも問題があることが多い」と言ってくる人がいますが、人が怒鳴られる原因の99%(体感値)は「怒鳴る人が身近にいるかどうか」です。そしてその違いは単に、環境と運です。
— たられば (@tarareba722) December 9, 2020
怒鳴られる原因の99%(体感値)は「怒鳴る人が身近にいるかどうか」です
なんですって。私の言いたいことを端的にまとめてくれている。ありがたい。
けれど、【怒鳴られる】は環境と運だけで、本当に回避不可なのか?
この問題を深く掘り下げてみよう。
アドラー心理学によると(この言い方ちょっと賢い感じ出るね!)【怒鳴る】というのは、相手を思い通りにしたい時に使えるとても簡単な道具なんだそうで、怒鳴る人はついカッとなって怒鳴るのではなく、(無意識のうちにでも)「怒鳴ることを選択して、今、怒鳴ればコイツに意見を通せるぞ!!」と考えているらしい。
つまり、怒鳴る人が(無意識のうちにでも)怒鳴ることを選択して怒鳴っているということは、怒鳴る人次第で「怒鳴らない」と言う選択をする可能性があると言うこと。そう考えれば、コチラの接し方次第で僅かでも怒鳴られる確率を変化させることができるのではなかろうか。
「いやいや、ほんまでっか?そんなん可能でんの?」
住職として怒鳴られまくった私が編み出した怒鳴り回避法。
今日はそれをお伝えしよう!
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これから住職になるキミへ(廃刊)
2024年11月廃刊です。
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