激動の時代の幕開けは、クリスマスとともに
12月25日の記念日【昭和改元の日】
1926年の12月25日、大正天皇が崩御され、それに伴い、皇太子であった裕仁親王が新天皇に即位され昭和の時代が始まりました。「昭和」は、中国最古の歴史書『書経』にある「百姓昭明、協和萬邦」という一行から上下一文字ずつ取ったもので、国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う想いが込められていたそうです。
その願いとは裏腹に欧米列挙に肩を並べるべく戦争の時代がさらに激しさを増していく時代の始まりとなる昭和ですが、長い64年の時間の中で、敗戦、復興、高度経済成長など、その時代はまさに潮流渦を巻く激動の時代といって、遜色ないでしょう。
また、当時まだ子どもへのイベントとしてもあまり浸透していなかったクリスマスが、大人も含めてお祭りとして一気に浸透したのが、この元号改定を寿ぐものと相まったからという話もあるそうです。
一つの時代が受け継がれる出来事は、崩御の悲しみと新時代の幕開けを同時にうち出して、語り継がれていくのだなと感じます。