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みんなで楽しむことは、実はけっこう難しい(4)
「時間がたっぷり使えるなら、レクレーションの数も予定していたよりも増やしていいんじゃない?」
「だね。2時間、3時間もできるんだったら、今から減らしていくこともしなくてよさそうだよ。」
と、子ども達はホッとした気持ちを口にしている。
やはり7・8人から支持されているものをどちらか一つにというのは、
なかなかい決断しづらい事だったのだろう。
そんな感じで、やることの目星がついたところで、
話し合いは終わるかと思ったら子ども達は次の話し合いに進んでいた。
「じゃあ、それぞれどこでやるか、どんなルールでやるか決めていこう。」
自然と中身の話になっていく。6の4で過ごしてきた9か月の間、
これまでもお楽しみ会の様なものは二度ほどあっていて、
その都度、みんなが楽しめているか?という場面が出てきた際には、
行き当たりばったりでやりたい人がやりたいようにするのではなくて、
どうやったら、よりみんなが楽しい気持ちで出来るかを工夫しなさい。
そう話したことを、しっかりと覚えているようだ。
その場でいきなりルールを追加したり、変更したりするのではなく、
事前にどんなルールでするかを決めてみんなで周知する。
その上で、より、みんなが楽しめるような工夫はできないかを考える。
そうなると話し合いでは、キラキラ光るアイデアが次々とでてくる。
ドッチボールでは、投げる力が強い男子にボールが集まりすぎないように、
ゲームの途中に「女の子タイム」を作って、女子がボールを投げやすくなる時間を作ろうという工夫や、
同じ人が3回続けて投げないようにするルールを追加していた。
ケイドロでは、警察役・泥棒役、どちらも楽しめるように、役割を入れ替えて二回しようとか、
チーム分けについても、運動の得意な子がどちらかに偏らないようにと言う事に重きを置いて、メンバー分けしていく。
また室内でのレクレーションでは、フルーツバスケットで3回座れなかったペナルティで、
恥ずかしくてみんなの前で何かするのが苦手な子もいるから、ペナルティ無しにしようか、
いや、でもやっぱりみんなでやんややんや盛り上がるためにも、合った方がいい。
であれば、苦手な子が「苦手です。」と申告したら、代わりにやりたい人が変わってあげるとか。
シンゲンチを当てる人は、何人までにしようか。などなど、
それぞれのレクレーションに、みんなで確認しながら、決まりや工夫を足していく。
より【みんなが楽しめる】お楽しみ会にするためには、
この【みんな】がクラスの全員であると言う事を意識して話し合うこと、
それによって、どんな会にしていくかの内容をみんなで共有しておくこと、
この時間がどれくらい子ども達どうしでできたかが一番大切になってくる。
6の4の子達は、どうやったら楽しい会になるかでなく、
どうやったらみんなが楽しめる会になるかと言う事についての話し合いを、
楽しそうに進めていて、今回はきっとうまくいくだろうなと、見ているこちらも感じてきたのだった。