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底抜けの明るさでどこまでも楽しむ、キラキラの才能秘めた子ども達~6の4の綴り語り~プロローグ(前)

途中から担任になった6の1での一年目

初めて受け持った特別支援の仲良しさんクラスの二年目

この学校での僕の役どころは、「大変になっちゃったクラス担当」

という感じに固まってしまった三年目は、予感していた通りに、

みたびの六年生の受け持ちを、昨年同様に早々と打診された。

仲良しさんクラスのお話では触れなかったのだが、

実は仲良しさんクラスには途中から入級した五年生の男の子がいた。

彼は教室では授業中に離席をしたり、乱暴な言葉で授業を妨害していると、

たびたび七年生や、管理職の先生がそのクラスに入って、

その子を外に出したり、個別に話をしたりするなどしていた子だった。

僕とあゆ先生も、何度かその子の様子を観に行ったりしていたのだけれど、

一学期の終わりに、その子が離席して興奮気味に何やら文句を言っている現場に遭遇し、

そのまま担いで仲良しさんクラスに連れて帰った。

最初は「おろせ、はなせ!」と言っていたけれど、

知らん顔して仲良しさんクラスに到着して、

「まぁ、この子達と一緒にプロフェッショナルみとき。」

と言って、個室から一つイスを用意して座らせると、

静かに、むしろ食い入るように集中して、職人さんのドキュメントに見入っていた。

とりあえずのDVD視聴が終わってから、

「なんで、あんなに興奮してたん?」

と聞くと、一生懸命にそれまでのことを説明してくれた。

自分は、何度手をあげても当ててもらえなかった。

さっきの授業はなんか内容が面白くて発表したいと思っていたのに。

で、その理由が、普段の態度が悪いからだと言われて腹が立った。

だからひいきだろ、こんな授業やってられるかと文句を言ってしまった。

とのこと。なるほど、担任の腹に据えかねる思いも分からんではない。

一方この子の側に立てば、腹が立ってしょうがないだけの理由に納得できた。

「なるほど、じゃあどうだい?うちのクラスで勉強するかい?全部ではなくて、算数と国語だけとかでも。」

そう言って、あゆ先生と二人でにっこり笑うと、

(え、そんなことしていいの?)

と彼は顔をあげた。

こうして、仲良しさんクラスに一学期の終わりにやってきた彼は、

おうちの人と学級担任、管理職などとの話し合いを経て、

二学期から、仲良しさんクラスに交流に来ることが承認され、

レギュラーメンバーとなったのだった。

そして彼(Rくんと呼びます)も、一緒に仲良しさんクラスで過ごす中、

二学期には別の五年生の子が、どうやら大変だという話が耳に入ってくる。


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