『仕事中心の人生推奨運動』と、かぞく
はて、何故に私の(生まれの)家族はこうもバラバラなのだろう。
産休に入ってからこの疑問は1日5,6回頭の中を流れていて、時に涙が出てくる事もあるが、ほとんどは1人悶々とその家族1人1人の自分勝手さを頭の中で叫んでいる。しかしそんな私もその家族の1人なので、余計悶々とする。
母はシングルマザー、そして仕事人間。
しかし悲しくも自己完結型ではなく、娘達にも同様に『仕事中心の人生推奨運動』を絶え間なく押し進めている。
母(医者ではない)はシングルマザーというだけで、仕事中心の人生となっている事に同情の余地は勿論ある。
しかし娘達に対するその価値観の押し付けというのは、私達娘からすると迷惑なのである。(仕事人間 の記事にも書いたが、私の妊娠発覚後から、母とは距離を置いている)
私が経済的にギリギリの生活をしているならば、仕事を楽しむ人生を送る事を強く推奨するのはわかる。が、そういう訳ではない。
贅沢な食事を3食出来る訳ではないが、普通の生活は出来ている。
そして今お腹にいる赤ちゃんと夫と過ごす日々は幸せだと思われる。
そんな私も母の影響もあり、半年とちょっと前まで完全なる仕事人間だった。
人生において趣味を楽しまれている方からすると理解不能だと思うが、
仕事人間の特徴
について
私を例に
とって箇条書きにすると
・残業80時間は普通
・休日も無給で出勤
・当番ではなくても患者の治療にあたる
・病院内の移動時間は大変勿体無いので極力急ぐ
・平日に予定は入れない
・休日も前々からの予定はほぼ入れない(年に数回程度)
・・・現在私は産休中で、激務の働き方をやめてから半年程が経過する。今この箇条書きを書き、読んだところ、以前の私は何に操られていたのか?という思いが素直な感情である。
話はズレたが、人生の送り方に関しては、私の場合、シングルマザーで育ててくれた母親の影響力は強い。しかしそれを良い意味で崩す出来事も起こ得るんだなというのが、最近の気づきだった。
ちなみに姉は、母の遺伝子を🧬真っ向から受け継ぎ働きマンとなり、家事妊娠出産育児のない男性と同じ10数年を過ごしている。
姉の人生や人格を否定する事はないが、姉も母と同じように、周囲に対して『仕事中心の人生推奨運動』を始めそうな気がする。というか、既に妹の私の妊娠については、私が仕事量を減らす選択肢をとった事も踏まえ幾度か苦言を呈されている。
いや、やはり姉は母に似ているな。それはもう、認めざるを得ないのだ。
仕事人間である事は、決して悪いことではないと思う。
ただ、それは飽くまで一個人の選択であり、そんな仕事人間も、一歩外に出ればそこには自分と全く違う価値観の人間が溢れているのだ。
姉の様に、敢えて仕事人間の匂いがするフレンドをチョイスし続けて人間関係を構築していったら、そこには仕事人間=常識、という、ある常識を共有する小さなグループが出来上がるため、自分達が井の中の蛙である事には気が付かなくなっていく。ただ、それも人生だ。