June Rideは突然に
エンディング
トレンディードラマ特集でも、
結婚式場がスポンサーに付いた訳でもありません。
凝りもせず『トップガンマーヴェリック』シリーズです。
前回の『よこはま~、たそがれ~ 四分の四』の
エンディングなのですが本当は、
『あ~あ。英文が赤点になっちまった!追試をうけないと~。』
という締めくくりで、
”いつか続編があるかもね。”という余韻を残しつつ
さよなら~
トップガンマーヴェリックのシリーズは一旦終了!の予定
だったのですが、予想外のことが起こったのです。
一応フリだけでも追試会場を確認しようと
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『映画.com トップガンマーベリック映画館(上映館)』
を久しぶりに開く。
ユナイテッドシネマ みなとみらいの特別上映が終了した後、
しばらくは、有楽町のTOHOシネマズ日比谷1館の
平日上映のみであった事は確認している。
『やっぱりか…』と言う言葉が出掛かったが、
画面が開くとビックリ!
なんと、関東だけでなく、日本中の都道府県で
上映されていることになっている。
数えてみるとなんと!32館も。
ただこの週末は神戸に帰る予定なのです。
(単身赴任ですが、だいたい月に2~3回帰ってます)
兵庫県、兵庫県はと。
ん、姫路。
アースシネマズ姫路でUltra4DX上映があるではないか!
Ultra 4DXとは正面と左右の3画面で、座席が動く
ScreenXが改名されたもの(改名は知る限り2回目)。
多くの映画館が6月27日で上映終了になるのに対して
姫路は6月28日から2週間の期間限定上映となっている。
で、即座に6月29日土曜日のインターネット予約をしたわけです。
多数の座席が既に予約されており、ベストポジションは
無理でしたがセカンドベストくらいをゲット!
よし、これで追試がうけられる
って、これ日本語吹替じゃん!
追試の決着は預けたぜ!
英語でないなら、心置きなくUltra 4DXの3画面の映像と
ライドさながらの座席の動きを楽しもう…
姫路か、久しぶりだな。
確認すると2022年11月3日以来、約1年8カ月ぶりである。
姫路城ハロー
アースシネマズ姫路 ハウドゥ
幕間
映画館での映画鑑賞の見所は実は映画本編が始まる前にもあるのです。
Coming Soon!の予告編が始まる前のコマーシャル。
Coming Soonも確かに楽しみ、
これは時期と映画館系列によって違います。
だけど映画の幕間で流れているコマーシャルは
地域によっても違うんです。
神戸は『この街のために何かがしたい、この街が好きだから』の
神鋼不動産
東京地区のTOHOシネマズ
『絶対達成できない。絶対なんて誰が決めた?CO2が出ない火をつくる。』
のJeraなど
大企業がメインスポンサーになっています。
では姫路は?
地元の中小企業がみんなでちょっとずつコマーシャル出してるんです。
うっわ~変わってないなぁ
〇〇美容学校
エルザ動物病院
××デンタルクリニック
さらには
キャンドモーターポンプのパイオニア、帝国電機(兵庫県たつの市)、
100年企業、送風機は虹技(兵庫県姫路市)
って、このコマーシャル見て誰が買うんだよ!
リニューアルされたコマーシャルも。
ヴィクトリーナ姫路(姫路市の女子バレーボールチーム)
全勝優勝したんだ。おめでとう!
なんの大会で優勝したのか?V2リーグだって。
それからJoy, Joy, Join usってどこのコマーシャルだっけ?
あぁ福伸電機さん。
登場人物がリアル社員からアニメ風に変わってる。
あと太平鋼材
前は社長の目からビームが出ていたけど、
今回は猫の勇者の冒険譚か?
アーサー王の剣エクスカリバーを猫の勇者が引き抜くが
なんと!抜いた剣がサビていてボロボロ!
猫勇者ピンチ!
そこで社長登場『ステンレスの剣すぐ納品できま~す』
コマーシャルが終わって、近日公開映画の予告編
Coming soon。
『ツイスター』の続編、『ツイスターズ』
ハングマン役を演じたグレン・パウエルも出演していて
思わず応援したくなるが、
『フォール・ガイ』のほうが面白そうだ。
邦画ならば、『ブルー・ピリオド』も期待できるか?
いや、ここは思い切って『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
を選ぶべきか?
いや~。映画が始まる前から楽しいなぁ。
そして、『トップガン・マーヴェリック』33回目の鑑賞、
いよいよ始まりました。
久々の3画面でのオープニングの空母からのF-18発進シーンと
デンジャーゾーン。シビれます。
しかし、変な癖がついてしまったのか、
普通に映画を楽しみながらも、
なぜか毎回意識するともなく”テーマ”を決めて見てしまうのです。
題して!
『ペイバックという男、〇〇につき!』
この人の英語はどうにも聞き取れないので、
前回は存在を一旦忘れさせていただいたのですが
忘れようとするほど気になるもの。
〇〇に入るピッタリの言葉はなんだろう?
ん~? ”剽軽”、”親切”、”残念”??
これまで何度も映画を観ているのに、
ペイバックってこういう奴!というイメージが固まりません。
相方のファンボーイならば、”フレンドリー”と言う言葉が
すぐに思い浮かぶのですが。
今回は吹替えなので、
ペイバックのセリフの厳密な意味など気にせず、
ただ、家政婦のようにペイバックをジーっと観察してみる。
Take-1
登場早々、ファンボーイともども、
ハングマンから『雑魚』扱いされる可哀想なお二方。
ハングマンが撃墜したという旧式の敵機について、
『コリアンウォー、コールドウォー、どっちも前世紀♪』
とレキシのような論法で、すかさず言い返します。
それにしてもハングマンはいつ、どこで戦果をあげたのだろう?
演じたグレンパウエルと同じ年齢と考えると、30代前半。
となると彼が実戦に参加したと思われるのは
2015年~2020年くらいか?
その時期にアメリカが介入した戦争は、
ほとんど戦闘機の運用能力を持たないテロ組織が相手です。
ただ2014年から現在に至るまで続いているシリア内戦への介入で、
アメリカ軍がシリア政府軍のSu-17を撃墜したという記録がある。
1970年から配備され、ロシア本国では1998年に退役した機体か!
対シリア戦ではアメリカは最新鋭のF-22も投入していたらしいが、
ハングマンが乗っていたのがF-22でなくとも、
アメリカ軍戦闘機に圧倒的な性能の優位性があることに変わりなく
確かに”パイロットの腕”よりも
”敵機に遭遇した”という偶然性のなせる撃墜だ
などと言われても仕方がない。
それでも、その撃墜記録については
ハングマン自身が話題を持ち出して自慢したものではないし、
撃墜数ナシのペイバックがそれを言うのはちょっとイタい。
案の定、温厚なコヨーテにまで『こいつらは誰だ?』と言われ、
『ペイバック!』『ファンボーイ!』と
自信ありげに、自己紹介しているのですが、一体何を根拠に?
二人ともコールサインにカッコいい響きは1ミリもないからね。
だってPay Back(払い戻し)、Fan Boy(楽しい少年)ですよ!
このようにBar Hard Deckで最初にトップガンパイロット達が
顔合わせするシーンでは、
意外にもペイバックの活躍(?)シーンが多いのです。
ただし映画における活躍とは、
必ずしもカッコ良かったり、勝負に勝ったり、性格が良い
ということではなく、
”画面に出て、セリフがある”ということなのですが。
フェニックスから呼び名を聞かれて、Bobと答えるボブに、
『名前じゃなくて、コールサインだよ!』
と何故か上から目線。
古参パイロット気取りで、
新人にしきたりを教えている感じがします。
そもそもボブはロバートの愛称らしいのだが、
トーマスがトムになるのはともかく、
ロバートがボブになるのは解せない。
ロバート→ロブ→ボブなのならば
ロサンジェルス→ロス→ボスになるではないか!
それでも、Robertさんは名刺にBobって書いちゃったりするぐらい
アメリカでは愛称のボブを普通に名前としてつかっていますので、
ペイバックも”Bob”がコールサインも兼ねているとは
思わなかったのだろう。
ならばハーバード、イェール、オマハ、フリッツも
コールサインらしくはない、
てか名前っぽいという意味ではボブと同じではないか。
ハーバード、イェールと言えばアメリカの名門大学ですが
どちらも、もともと人の名前にちなんだ学校名なので、
人名といっても良かろう。
ただどうしても人名よりも名門大学が先に頭に浮かんでしまうので、
物知りな子供によく付けられる『博士』というあだ名感覚の
コールサインなんだろうか?
それからオマハはネブラスカ州の都市名。
こちらはネイティブアメリカン(昔風にいえばインディアン)の
オマハ族にちなんだもの。種族名もまぁ名前の一種であろう。
フリッツは?これもドイツ系の名前。
ごたいそうにもフリードリヒの短縮形なのだそうな。
まさにロバートの短縮形のボブと一緒ではないか。
Bobだけ変なコールサイン扱いされるいわれはない。
脇役の中の脇役たちなので、これまでコールサインについて
とやかくは言わなかったが、確かに
名前=特定の意味がない
という観点では悪目立ちしないくて良いのである。
では逆に名前っぽくなければ、主役級にふさわしい
コールサインらしいということか?
確かに”ペイバック”って明らかに人の名前ではないが、
いったいどういう由来だろう?
Pay Back
借金を返す。
仕返しする。
どっちだろう? この後もこの人の行動を逐一見張って行こう。
バーの隅っこに座って、
ハングマンとルースターの舌戦を冷ややかに観察している。
意外と曲者なのかも。
と思っていたら、
ピアノを弾きながらGreat Balls of Fireを歌うルースターの側に
寄って来てみんなで熱唱。
打ち解けやすいのか用心深いのか掴みづらいな。
あっ、今、ビール瓶をマイクのようにして歌いましたね。
おじさんならば、ついついやってしまいがちですが、
これはどういう演出?
トップガンのパイロットがやるにはあまりに庶民的な!
台本ならばすごい作り込み。
アドリブならば、この俳優なかなかやりますな。
さぁ、Bar Hard Deckでトップガンパイロット全員の
お披露目がされたところで、
スカウターで主役度を計測してみましょう。
マーベリックを除くパイロット達の順位をつけてみる。
実力、画面への登場度、セリフなどから独断と偏見で決めたものです。
1位 ルースター
2位 フェニックス
3位 ハングマン
4位 ペイバック、ファンボーイ
6位 コヨーテ
7位 ボブ
8位 イェール
9位 ハーバート、オマハ、フリッツ
12位 ヘイロー
まぁ、人によって見立て違いは多少あるだろうが
大差はないだろう。
ペイバックは12人中の4位か5位、なかなか良い順位である。
マーベリックのカード破産疑惑で『放り出せ~』の時には
またぞろ登場、ハングマンとともに、腕をがっちり掴み
マーベリックを本当に放り出してしまう。
そういう役回りの”屈強な男”という自負があるのだろうか?
確かにファンボーイなどと比べるとめちゃくちゃ体格が良いことはわかる。
オーラはないけど。
あれって、もう後から後悔すること決定の
フラグ立ちまくりのシーンなのですが、
現役パイロットという年齢でもないイケおじが
”Top Gun”ていうタグの着いたフライトジャケットを着ていて、
教官とまでは思わなくても、チームの上官?とは思わないのだろうか?
それとも”なんちゃって”トップガンさん”がたくさんいて
いちいち気にしてられないのか?
ノースアイランド基地での最初のミーティングで
教官としてのマーベリックに再会し、あっちゃーの顔。
ほ~ら、言わんこっちゃない。
マーベリックが少し含みありげに『諸君、おはよう』
とか言う以外には追求してこないのをいいことに
(そもそもペイバックは忘れられてる?)
最初のドッグファイトで、
『最初に撃ち落された奴が腕立て200回にしましょう』なんて
のうのうと言っちゃうとは、なんと迂闊な奴。
そんなに操縦の腕に自信があったのか?
それとも、”やっちゃった”ことを、のど元過ぎれば忘れてしまうタイプで、
また”軽率なこと”をしでかしただけなのか?
まぁペイバックの活躍はここで、ほぼほぼ終わりでございます。
ご期待通り、マーベリックとのドッグファイトでは手も足も出ず。
渓谷間の低空飛行訓練では
ハングマンについて行けず壁に激突。
曲がり切れない!と言っていたのに
いざぶつかって(シミュレーションです)みれば
外側の崖ではなく、ショートカットしすぎて内側の崖でした。
ブリ―フィングルームに帰ってからは、さすがに憮然としてましたね。
顔がマジでこわいですわ。
マーベリックの2分15秒アタックに対しては
『そんなの不可能だ!』とパイロットを代表しての一言。
慎重すぎるルースターでも、自信家のハングマンでもなく
ペイバックが言うから、何の含みもなく心から『無理だぁ~』って
思ってるんだろうなぁ。と納得。
庶民の声である。
しかし最後にやりました!
出撃メンバーに選ばれたのです。
マーベリックに名前を呼ばれた時は
低頭し、謹んでお受けしてます。
最後は照準用のレーザーが出ず、
ルースターは単独で目標のウラン濃縮プラントを爆破。
そりゃー、『なんのためにここまで来たの?』と言いたくもなりますよ、
ペイバックのせいではありませんが。
これで『後半の活躍はない』と言ったのが本当であると
わかっていただけたでしょうか?
『ペイバック男、〇〇につき!』の〇〇に入る言葉は
”しりすぼみ”に決まりかな?
Pay Backの意味は借金返済!
すなわち前半実力以上に活躍した借金を後半で返済している
ということだろうか?
いや、待てよ、待て待て!
もう一度Bar Hard Deckでのパイロット達の
顔合わせシーンに記憶を巻き戻してみよう。
誰と誰が同行して現れたのか?
誰が誰に対して面識がなかったのか?
誰が誰に何と話しかけたのか?
そして、その話す様子から、お互いの親しさや、
あるいはライバル関係にあるかどうかを判断し、
パイロット達をグルーピングしていきます。
まずはグループⅠ
お互いが実力を認め合ったり、ライバルとして意識したりしていますが
いずれも高い実力を持つ、本命グループです。
このグループに属すのは
ハングマン、コヨーテ、フェニックス、ルースターです。
そして次はグループⅡ
というか大きな区分はグループⅠとⅡの2つだと思いますので、
原則グループⅠ以外の人達がグループⅡになるのですが、
検証のポイントは個人判定で誰がグループⅡから外れるか?
ということです。
ペイバック(とファンボーイ)は微妙な立ち位置。
ハングマンとコヨーテからは、歯牙にもかけられていない様子。
一方フェニックスとは面識がある、
というか一緒にBar Hard Deckにやってくるのですが、
その登場シーンでは明らかにペイバック達がフェニックスに
つき従うという暗黙の上下関係が垣間見えます。
さきほどの番付表は実力以外の要素も加わっているとはいえ
ペイバック、ファンボーイは4位、5位。
12人中の上位6名に入ってます。
う~ん、グループⅠの最低ラインをぎりぎりクリアーというレベルかな?
しかし決定打はペイバック自身のセリフにありました。
正真正銘グループⅡにふさわしい”ナモナキパイロッツ”が登場した時に
『ハーバート、イェール、オマハ、それにフリッツもかよ!』と
メンバーが勢ぞろいしたことに驚き、
ファンボーイもこんなメンバーが集められるなんて
どんなすごい任務なんだ⁉と言っています。
彼らを高く評価しているとまでは断言できませんが、
少なくとも下に見ている様子はない。
すなわち同格! ペイバック、ファンボーイはグループⅠ昇進ならず!
グループⅡへの残留確定です。
ペイバックから名前を呼ばれなかったヘイロー(♀)も
ナモナキパイロッツの由緒正しいメンバーですので同じくグループⅡで
(どうでも)よいでしょう。
最後の1人、ボブの存在は実は謎が多いです。
登場した、というか彼曰く”ずっといた”時には
フェニックスからは、あれは誰?と顎で指され、
ハングマンからは、いつからいた?
と徹底して誰からの面識もないのです。
武装システムオフィサーなので複座機の後席専門なのでしょうが、
なぜ相方である操縦士と一緒に来ていないのだろうか?
そもそも後席単独で評価されて、この作戦に招集される?
しかも最初からフェニックス機に同乗することが決まっていたのですから
見た目にそぐわず、それなりの実力を持っているのだと思われます。
彼は実力未知数のグループⅢにしか分類できない気がします。
(ひとりだけど)。
以上のグルーピング結果によると
”中の上”、というか”上の下”くらいに位置すると思っていたペイバックは
実はトップガンの中では最下層レベルのパイロットだった!
ということになります。
そういう気持ちを持って、ストーリーを追ってみれば
これまでとは違う景色が見えてくるわけです。
Take-2
はい、Bar Hard Deckのシーンから
3,2,1,キュー!
尊敬するフェニックス姐さん。
あっしはいつどこにでもお供いたしやす。
とフェニックスの後ろに続いてペイバック登場
『不死鳥、フェニックスのお越しかよ』
姐さんに対して、こんな奴(ハングマン)に軽口は叩かせないぞ!
『ボブフロイド、私の後ろに座る。まさか、あんた?』
姐さんと組むことになる奴がこんな奴(ボブ)だったとは!
ちゃんと姐さんに見合う実力じゃなきゃ、俺は認めねえぞ!
などと思っていたら、
さらにフェニックスと親しそうな奴(ルースター)まで現れて、
フェニックス組 番頭を自負するペイバックとしては
気が気ではありません。
そりゃ~、バーの中を見渡せる隅っこに座って
一同の言動をじろじろと観察したくもなるわけです。
ビール瓶をマイクにして歌っている時も
よく見れば、フェニックスとボブの間に割って入る
絶妙な位置取りをしています。
そしてトップガンの教官だろうが、なんだろうが
ハングマンが左腕を担ぐのであれば、
フェニックス組のメンツを掛けて俺も右腕を担いでやる。
こんなBar Hard Deckでの一幕だったのですね。
(あくまで個人の感想です)
ここからはペイバック自身の物語り
ドッグファイト訓練
マーベリックが真下からペイバック機とルースター機の間を飛び抜けて
度肝を抜く、という常識外れな戦法で優位に戦闘を開始しており、
そもそもイーブンな戦いではない。
そしてルースタの援護を受けたとはいえ
マーベリックからロックオンされることを回避したのだから
そこそこの腕はあるといっていいだろう。
渓谷飛行訓練
操縦の腕に関してはマーベリックからも認められているハングマンに
ついていくのはペイバックでなくとも至難の業。
それでも遅れまいとスピードを上げてついていくペイバックは
根性入ってます。
ぶつかったのはシミュレーション上の架空の崖ですが、
このコース、場所によっては実際の崖が両側に迫るような地形も
あるのですから、”ぶつかってもいいや”なんて
気楽にスピード出せるものではありません。
ウラン濃縮プラント爆破作戦
トマホークの着弾で敵襲に気付いた第五世代戦闘機が
あと2分で爆撃地点まで帰って来てしまいます。
それでなくとも遅れ気味なので、
スピードアップしなければならないのですが、
そんな時でもルースターはまだグズグズしてるんです。
ちゃんと訓練の時は出来たんだろ⁉
映画ではマーベリックの2分25秒アタックの後の場面は
出て来ていませんが、
各パイロット、残りの訓練期間で最低でも2分30秒は
クリアしているはずです。
あとは気持ちの問題。
『考えるな、動け』
無線から伝わるマーベリックの声ももちろん重要ですが、
やっぱり一緒に飛ぶウイングマンが何より大切。
訓練でハングマンの後ろを飛んだ時には
自分の実力レベルを超えるスピードに肝を冷やしたハズですが
そんなペイバックが”スピードを上げよう”と
後ろから呼びかけてくるのですから、
ルースターの気持ちを揺さぶらない筈はありません。
そして急に吹っ切れたルースターの超スピードアップに
『それは早すぎるって!』と言いながらも
難なくついて行きます。
シミュレーションになかった橋脚の障害物が突然現れても
まったく慌てず、ルースターの真後ろのポジションを
キープする安定ぶりを発揮。
最後のレーザー故障(ペイバック達の責任ではない)がなければ
きちんと任務を全うしていただろうし、
レーザー照射はできなくとも、2機で飛んだことで
ちゃんと目標まで辿り着いたのだ。
ペイバック頑張った!
最下層クラスのパイロットだったのだが、最後は立派になったよ!
それで!
『ペイバックと言う男、シンデレラボーイにつき!』
が最終結論です。
Pay Backは”仕返しをする”の意味なのでしょうが、
他人から馬鹿にされたら、
その分、自分の実力をつけて見返して来たのでしょうね。
ではこれにて失礼いたします!
待ってくれ、名前を聞かなければ探しようもない。
Pay Backです。
じゃなくて本名だ!
本名『ジェイ・エリス』
いやいや、俳優じゃなくて、パイロットの本名ですよ。
ルーベン・フィッチ大尉だそうですよ。
知ってました?