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子どもが“好きなこと”を見つける為に〈子育てエッセイ#1〉

好きなものって実は簡単に見つかるんです。
だって向こうから会いに来てくれるから。

まずはいろんな経験をたくさんする。
とりあえずやってみる。行ってみる。食べてみる。
会ってみる。とにかくいろんなことをする。

それを繰り返すうちにふと思う。
「あ、またあれやりたいな」

それがあなたの好きなこと。

それでもあなたが
「好きなことが分からない」とか「趣味がない」というならば、理由はきっとこれ。

思春期の男子マインド。

“好きなことちゃん”があなたの前に現れて
「こんにちは!また遊ばない?」とまた誘ってくれても、あなたは思春期の男子のごとく、

「お、おまえ(好きなこと)のことなんか、きゃ、興味ないんだからぁぁぁ!」

と言っちゃってるんだ。きっと。

「あれまたやりたいな」
「けど、もういい大人だしな...」
「お金もったないかもなぁ...」
「そんなの好きって言ったら周りにどう思われるかなぁ...」

周りの
「え?あいつのこと好きなの?」とか
「まだ好きだったの?」とか気にしちゃってる。

素直にいけばうまくいくはずなのに
そんな冷やかしのせいで自分の本当の気持ちを誤魔化しちゃう。

子どもには人生たくさん笑って過ごして欲しい。
好きなことを沢山楽しんで欲しい。好きなものに蓋をしないで欲しい。

子どもが好きなものを楽しんで見つける為に
僕ら親が意識することたったこれだけ。

バカにしないこと。
邪魔をしないこと。

何が好きでもその話を聞いてたくさん聞いてあげる。
「そうなんだ、素敵だね」って。

さかなクンのお母さんなんてまさにそう。

子どもの頃のさかなクンが興味を持っていたのは魚。
勉強は苦手だったそうなんです。

もし子どもの勉強せず魚ばかり見ていて
テストの点数が悪かったらこう言っちゃいそうじゃないですか?

「いつまでも魚ばかり見てるからテストが悪いのよ!少しは勉強しなさい!」

けどさかなクンのお母さんはもちろんそんなこと言わなかった。むしろ、

「好きなことは突き通しなさい」

と背中をさらに押したんです。そして魚がいるあらゆるところに連れていってあげたんです。

だからさかなクンは、『さかなクン』に
なれたんです。


「本当は魚好きだけど、お母さんが心配するから...」と蓋をさせなかった。

冷やかしちゃダメ。
好きなものを否定されたら悲しいから。
誰が何を好きになってもいい。

もし子どもが好きなものを見つけて
“ときめいた瞬間に気が付けたら、僕もさかなクンのように応援してあげたい。好きなものは突き通しなさいと伝えたい。

その先には子どもの笑顔がきっとあるから。

将来の不安なんて置いといていい。
テストの点数が悪かったらもちろん不安になるけど、本音を出せない人生の方になった方がもっと不安だ。

好きなものを好きといえる人生最高。

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