生きててね
やりきれない、と思う。
誰かの傷つきを見るたびに、
傷ついているからこその優しさに触れるたびに、きみの背負っているものに思いを馳せるたびに、あなたのさびしそうな笑顔をみるたびに、
やりきれない、私は悲しい、とても悲しい、
そして悔しい。
あなたも、彼も、あの人も、みんなみんな傷ついている。
あなたを苦しませる何かなんてこの世からなくなればいいのに、って思う。
どれだけ思いを馳せても、心が足りないような、変な感覚になる。
私は、私たちはあまりに無力だ。
悔しい。
あなたが傷ついて、苦しんでいること、痛いほどわかるのに、なんにもできないこと、あまりに悔しい。
たくさん考えた。
どうしたらよかったのか、どうすればいいのか。
この世にどうしようもないことがたくさんある。
ありすぎる。
あれらが、これらがどうしようもできないことだったのか、考える、考える、よく考えた。
考えた結果、やっぱりなんにもわからなかった。
でも、あなたに生きていてほしいと思った。
一方的でわがままな願いかもしれない。
でもやっぱり生きていてほしいです。
それだけはわかった。
生きててねと祈る朝焼け