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2024年版、読んでよかったビジネス書5選

 ご無沙汰しています。戸谷翻訳事務所代表、中日翻訳者の戸谷真希です。
 今年はたくさんビジネス書を読んだ1年でした。今回は2024年に読んだビジネス書の中で、特によかったものを挙げていこうと思います!


人前で話す予定がある内向的な方へ

 『静かな人の戦略書』は、内向的だけどアメリカの企業で活躍中のジル・チャンさんが、人前で話す時に具体的にどう準備しているのかを読み取ることができます。たとえばスピーチをする予定があるとして、会場には早めに行って場に慣れておく、とか、スライドは徹底的に作り込んでおく、とか。
 あとは「静かな人」の脳の特性を生かして、こんな風に働いていくと活躍できるよ、ということも書かれているので、内向的なタイプでくすぶっている方には自信をもってオススメしたい1冊です。
 『話し方の戦略』『世界のトップリーダーが話す1分前までに行っていること』『Think Fast, Talk Smart』この3冊は、内向的な人間が抱きがちな妄想:「人前に出るのが得意な人はプレゼンなんか簡単にこなしちゃうんでしょ……」をいい意味で打ち砕いてくれる本です。舞台に上がるのが得意に見える人は、必ずと言っていいほど、ものすごく練習してるんだということを私に教えてくれました。
 これ、目から鱗だったんですよね……みんな2~3回さらっと練習して緊張もなく人前に上がっているのかと思っていましたが、そんなことないらしい。めちゃくちゃ練習してるそうです。その練習方法がどの本にも具体的に書いてあるので、人前に出る予定のある方はぜひ一度読んでみてください。

ブランディングを学びたい方へ

 この2冊がオススメです。
 お客様に一番に思い出される人になるために、パーソナルブランドを言語化して、周囲に伝え続けましょう、というところから、どのようにブランディングに取り組んでいけばいいのか具体的に書いてあります。
 「○○といえばあの人!」と思い出されるようになるにはどうしたらいいのかが、読み終わる頃には身についているハズです。肩書きのつけ方、服の選び方、ポートレート写真の撮り方などなど……自分をとりまくあらゆるところに一貫した価値観を宿らせていくんですね。そんなこと考えたこともなかったのでとても衝撃でした。
 特にオススメなのが『選ばれる人になる~』なのですが、著者である守山さんは「ミント・ブランディング」という会社を運営されていて、社名にもあるようにミント色をご自身のテーマカラーにされているそうです。そのため本自体もミント色を生かした装丁になっていて、読みながら「これがブランディングってものか」と、感動させられました。本自体も素敵なのでぜひ手に取ってみてください。
 さて私はというと、この2冊でブランディングを学んで、まずはダイエットに取り組むようになりました。体型もやはり「自分が人にどう思われたいか」の重要なポイントになってくるようなんですよね。ジム通いはいまのところ、1か月と少し続いています。

おわりに

 2024年の8月に、JAT(日本翻訳者協会)が主催する、翻訳者のためのイベント:PROJECT Nagoya 2024でスピーカーとして登壇しないかとお誘いを受け、人前で話した経験が皆無だったので、『人前で話せるようになる本』を求めて本屋へと駆け込みました。
 このときすでに『静かな人の戦略書』を読んでいたので、入念に練習さえすれば緊張をうまくコントロールして、スピーチを上手く乗り越えられるはずだ……とは思っていたのですが、実際に話し方の本を3冊読んでみて、自分の思っていた「入念な練習」の10倍以上練習しなきゃいけないんだということに気づかされました。読み終えた後は毎日1回スピーチの通し練習をするようになります。
 数をこなした通し練習とスライドの作り込みのおかげで、初めてのスピーチにしてはまずまずの結果だったのではないでしょうか。
 また、スピーチ練習と同時進行で、ジム通いも始めました。こちらは前述したようにブランディングの一環なのですが、さすがに登壇までには理想体型にはなれませんでした。(でも、現時点で-6.4kgです!)年単位で取り組んでいきますので、長い目で見守ってやってください。そのうち体重の推移なども公開できるようになればいいなと思っています。
 それでは、このへんで。また次回お会いしましょう。



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