正しく作り、正しく売る。TOSYOが挑んできた、徹底的なオペレーション構築の姿勢。
こんにちは!
TOSYO note編集部です。
私たちは、みんなが商売にチャレンジできるチャンスを創ろうというVISIONのもと、アニメ・キャラクター雑貨やOEM・ODM領域のオリジナル雑貨の企画から配送までを一気通貫で行っている会社です。
これまで、私たちはただの雑貨屋じゃないんだぜ?という記事や
我々のビジネスの仕組みってこういうものなんだよね!という記事を出してきました。
有難いことに、ご好評をいただいております!
(書き手としては、モチベーションになるので是非、もっと有難いお言葉をください。笑)
さて、今回はより踏み込んで、私たちのビジネスの肝はどこなのかをご紹介していきたいと思います。
1.TOSYOが作り上げてきた価値の根幹はオペレーション構築力だった
TOSYOが何をやっている会社なのかを語る際、これまでは「ロット1から企業の様々な商品を企画・製造・配送まで支援している会社」と言ってきました。
分かりやすいので、こう言い続けてきたというのが実は本音です。
小ロットで複数商材のものを企画し、製造し、配送するというのは、通常大きな負担と工数がかかるものです。
メーカー企業様は想像に容易いと思うのですが、
A商品を1000個企画・製造・配送するということと
A商品を40個企画・製造・配送、B商品を20個製造・配送、C商品を80個企画・製造・配送することでは比べ物にならない程、負担と工数が変わってくるのです。
この仕組みについては、製造メーカー、クリエイタープラットフォーマ―に捧ぐ。作る仕組み、売る仕組み。で詳細をご紹介しているので宜しければご一読ください。
では、なぜTOSYOはこの敢えて負荷のかかることにチャレンジしてきたの??!ということに疑問を感じられる方も多いのではないでしょうか。
「TOSYOさんは良い人だから、無理してなんとかやってくれているのかな・・・?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、持続可能な会社経営ができるよう仕組み化してきたというのが正しい解になると思っています。
なぜ我々が仕組み化できたのかを一言でいうと、我々のバックグラウンド的にやる必要がありできた、できたら価値になったのです。
1.1なぜオペレーション構築と向き合ったのか
少し昔話からご紹介すると、
TOSYOは、痛印堂というアニメのキャラクターを彫刻して販売するという、自社商材の販売から始まった会社です。(※実はその前もあるのですが、一旦、割愛させてください)
「IPのライセンス元と交渉し、オリジナルの印鑑を販売する」もしくは「一般の方がイラストを使ってオリジナルの印鑑を作れる」という商材です。
ちなみに印鑑というのは、印鑑の元になる木、石、象牙などを取り扱っているメーカーと
印鑑ケースを取り扱っているメーカーが異なります。
つまり印鑑を作ろうとした場合、
印鑑の素材メーカーからモノを集める
印鑑の素材メーカーのモノを検品する
印鑑の彫刻をする
印鑑ケースのメーカーからモノを集める
印鑑ケースに印刷する
印鑑ケースの検品をする
という5ステップが製造段階で必要となります。
1つのモノを製造するために、複数のメーカーを経由するということです。
この複数メーカーを「経由する」=納品までに時間がかかるということに繋がっていきます。
納品までに時間がかかるということは、メーカー、消費者、ライセンス元、そして企画・販売元のTOSYO全てのステークホルダーにとってデメリットしかないのです。
全てのステークホルダーにとってより良いものづくりにしていくためには、
企画・販売元であるTOSYOがオペレーション構築を徹底的に行うべきであると考えたのです。
1-2.オペレーション構築をすると何が良いのか
オペレーションの構築をするということは、ルールを明確に決めていくということとニアリーイコールだと考えています。
発注元(※痛印堂でいうとTOSYO)と生産メーカーの間の発注ルールを明確にすることで、6点のメリットが生まれます。
■生産メーカーサイドのメリット
受注管理がしやすくなる
無理のない仕入れができる
検品にかける時間が担保できるため品質管理ができる
■TOSYOサイドのメリット
品質の担保をしてもらえるから検品にかける時間が短縮できる
結果的に納品スケジュールを短縮できる
製造~配送のコントロールで数量がまとまり、メーカーの収入サイクルが安定する
このように、発注ルールを明確にすることで双方にとってメリットが生まれるのです。
そして、私たちTOSYOは考えました。
「品質を担保してくれ!納期を短くしてくれ!」とだけいう発注では、発注側が提供する付加価値としてはあまりにも弱い。
我々がやりたいことは、正しい付加価値をもった、かっこいいものづくりだなと。
これが私たちがオペレーション構築と向き合った根本にありました。
――正しく、付加価値をもったかっこいいものづくりがしたい!
これが私たちの強みになる、オペレーション構築の始まりでした。
2.メーカー、消費者、自社社員、誰にも無理をさせない
ものづくりをする上で、納期を短くしたい、クオリティを担保したいからと
発注者サイドが無理を強いるような発注者も目の当たりにしてきました。
しかしながら、そういったことばかりしてしまうと持続的なものづくりは難しいですし、あまりに無茶であるとも身をもって感じていました。
だからこそ、TOSYOは正しくかっこいいものづくりをしたいと思ったのです。
2-1.なぜやるのか
正しいものづくりとは、全てのステークホルダーに無理をさせないこと、スマートであること、と考えました。
スマートにできるからこそ持続的なものづくりができていくとも考えたのです。
具体的には・・・
メーカーに対して、無理なスケジュールを押し付けないこと、消費者に対して、クオリティを担保した商品をできるだけ早くお届けすること、自社の社員に対して、無理な働き方をさせてクオリティ担保をしないこと・・・
これが持続的にものづくりをしていくために必要なことだと定義しました。
2-2.どうやってきたのか
「オペレーション構築」というと、なんだかかっこいいもののように聞こえるかもしれませんし、いわゆるコンサルテーションのように聞こえるかもしれませんが、我々がやってきたことは全く異なります。
一言でいうと、とにかく泥臭い。
オペレーション構築には、以下のような7ステップがあります。
メーカーサイドの現状のフローを理解する
メーカーサイドの受注管理フローを理解する
メーカーサイドのエラーが発生するタイミングを理解する
改善箇所を見つける
改善箇所・改善方法を提案する
フローに落としていく
さらに改善を図っていく
これを遂行するために、TOSYOでは当たり前にメーカー企業の現場・工場に出向き、状況把握に努めました。
全ての製造工程を把握しないことには、オペレーション構築なんてことは出来ませんし、絵に描いた餅になりかねないからです。
製造工程を理解し、どのようなタイミングでどのようなエラーが発生するのかを徹底的に理解しました。
そうすることで、どの工程にどれだけの日数がかかるものなのかも理解できます。
無理なスケジュール設定はエラーの数を頻発させるため、スケジュール設定の落としどころを見つけていくのです。
無理なスケジュールを強いてしまうと、極端な例でいえば、印刷の設定を見る時間を取れず赤がピンクになってしまったというようなエラーや、印鑑ケースの革部分にヨレができてしまったというようなことが起きてしまうのです。
オペレーションを構築する上で極めて重要なことは、とにかくフローを細かく細かく理解し、持続可能な運用を見つけること、落としどころを見つけることなのです。
私たちは、自社商品である痛印堂で、オペレーション構築を徹底的にやってきたのです。
前述の通り、オペレーション構築の7ステップは基礎中の基礎であり、TOSYOの経験値かつ、財産とも言えます。
どんな商材であっても、オペレーションを構築する7ステップを着実に行うことで、誰にも無理をさせない、正しくかっこいいものづくりを実現することができるのです。
我々は、オペレーション構築ノウハウを身に着けることで、自社商品である痛印堂のみならず、現在の100種を超える商材の企画・製造・販売にサービスを拡大させることに成功することができました。
3.オペレーション構築力でTOSYOが挑むこと
当初、オペレーション構築ノウハウを身に着けることでここまで事業の展開ができるとは想定していなかったのですが、今や我々が手掛けている事業はグッズの製造・販売に留まりません。
開示できない情報もあるので情報をマスキングしているのですが、問屋さんなどで、問題のない商品ではあるものの在庫消化になやむ商品をTOSYOが
集めてブランド化する
使えるように加工する
梱包して配送手配をする
・・・という新たなサービス展開も推し進めています。
これが、なぜできるのかというと、どれだけ取引先が増えたとしても、各社の現状のオペレーションを理解し、改善策を作ることができるためなのです。
繰り返しになりますが、TOSYOはただの雑貨屋ではありません。
TOSYOが作り上げてきた価値の根幹はオペレーション構築力なのです。
4.まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
少しでもTOSYOの取り組みにご興味いただけたら嬉しいです。
「工場を安定稼働させたいがオペレーション構築とはなんぞや?」
「雑貨を作りたいけど工数が難しそう」
・・・など、ざっくりしたご相談もお受けしています。
是非、お気軽にお問い合わせくださいませ。
お問い合わせはこちら
また、次回は具体的なメーカーさんとの事例をご紹介する予定です!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?