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マラソンの補給にジェルってどうなの? ACTIVIKE SPEED GEL/GRANFONDO GEL

※この記事にはプロモーションが含まれません

ACTIVIKEというブランドについて

世の中にはマラソン向けの補給用ジェルが無数に出回っている。カロリーだったり吸収速度だったり含有されている成分だったり、選ぶのに迷ってしまうほどだ。
今回紹介するACTIVIKE(アクティバイク)のジェルは、もともとサイクリング用として開発された製品だ。
このブランド自体がかなりコアなサイクリスト兼トレーナー(知人)によってプロデュースされているだけあって、自転車競技での使い勝手が非常によく考えられている。
ランナーの間ではまだまだマイナーブランドだと思うが、最近はトレーナーの高山さんがYOUTUBEで紹介しているので徐々に知名度が出てきただろうか?

私は常々このジェルがマラソンでも使えると思っており、実際昨年秋から長時間の練習~レースに投入しており有効性を実感している。当時はまだマラソンで使える製品はスピードジェルしか存在しなかったが、今年になってからグランフォンドジェルという製品も市場に投入され選択肢が増えた。
今回はこの二種のジェルを紹介していこうと思う。

製品紹介

スピードジェル

スピード、という名前の通り、比較的短時間・高出力に特化した成分になっている。一袋50gで111kcalが摂取できる。

濃い青のパッケージがスピードジェル

メインとなる糖質はブドウ糖と果糖を配合した、いわゆるデュアルソース(詳しくはググって下さいませ)。簡単に言うと、どちらか片方だけよりも時間当たりの糖質の吸収量を多くできるらしい。
もう一つの特長がカフェインを含んでいること。とはいえ一袋で25mgなのでそこまで多くはない。粘度は低めで、ジェルという名前ながらドリンクに近い。呼吸が苦しい時でも一瞬で飲めるのはありがたい。ベリー味で飲む瞬間はとても甘く感じるが、人工甘味料は使っていないので変な後味はない。給水所の前とかで摂れば問題ないと思う。

グランフォンドジェル

サイクリングになじみのない人はグランフォンドという言葉自体聞き慣れないと思うが、かなり長い距離をそこそこ速いスピードで走るようなイベントだと思ってもらえればいい。要するに、中強度長時間に特化したジェルだ。

水色はグランフォンドジェル

カロリーはスピードジェルとほぼ同じ111.5kcal/50g、糖質はブドウ糖・砂糖・パラチノースの三種類。パラチノースは最近よく聞く名前だが、比較的吸収が穏やかな糖で、血糖値が一気に上昇しにくい=一気に下降もしにくいので長時間の運動に向いている。ちなみに商標なので一般名はイソマルツロース。
こちらにはカフェインは入っていない。また、粘度というか硬度は高めにしてあり、ゼリーっぽい食感で少しだけ噛んで食べるような感覚。純粋に美味しい。桃の天然水をお菓子にしたらこんな感じだと思う。

マラソンランナー的使い分け

サブスリー以上

結論、全部スピードジェルでいいと思う。
理由はいくつかあるが、
・競技時間が短いので序盤からカフェインを取るデメリットが少ない。
・同じ理由で吸収速度の速さがメリットになる。
・比較的高い強度(LTに近い、呼吸が荒れる)で走るので、粘度が低い方が飲みやすい。
というのがフィットすると思った理由。
先日の伊豆大島マラソンでは前半グランフォンドジェル→後半スピードジェルを試したが、正直グランフォンドジェルの固さが煩わしく感じた。
私はスタート後30分で一個目を摂り、その後も30~40分毎を目安に計4~5個を摂るようにしている。
カフェインの量が物足りないという人は、カフェイン含有量の多い他社のジェルなどを組み合わせてもいいと思う。

サブ3.5~サブフォーあたり

前半グランフォンドジェル→後半スピードジェルがお勧め。
サブフォーランナーは、朝8時スタートならフィニッシュはお昼12時。普通に生活していてもお腹が減る時間だし、補給をある程度しっかりすべきだ。一方で、しっかり固形物を摂れるほどゆっくり走るわけではない。
そこそこお腹にたまって空腹感を感じにくいグランフォンドジェルを主体に、ハーフを過ぎたら徐々にスピードジェルでカフェインを入れていくと疲労感を軽減できるのではないだろうか。

4時間半~完走目標

序盤はエイドをうまく利用して固形物を摂り、後半疲労してくる頃にグランフォンドジェルとスピードジェルを好みで摂取するのがいいと思う。
5~6時間をジェルだけで乗り切ろうとしても空腹感のストレスが出てくる可能性が高いし、味にも飽きてしまうだろう。
あまりに脂っこいものや消化に負担のありそうなものは避けた方がいいが、おにぎりなどがあればそういったものをエイドごとに一口ずつ食べていき、食欲が無くなってきた時に備えてジェルをうまく活用してほしい。
レースごとの特色あるエイドを味わうのもマラソンの楽しみだけれど、噛まなくていいのがありがたく感じるタイミングがあるはず。

その他

成分で気が付いたこと

実は、どちらもマグネシウムが結構入っている。一袋50mgというのは、実はマグネシウム含有を前面に押し出しているMag-Onのジェルと同等量だ。

実はマグネシウムが結構入っている

脚攣りの原因の一つであるマグネシウム不足をしっかり補える要素だ。
ただし、人によってはマグネシウムの摂取量が多いとお腹を壊すこともあるので、事前の練習で問題ないか試した方がいい。

上手な開け方について

どちらのジェルも飲むためにはパッケージ上部を千切って開けるのだが、これがちょっとしたコツがある。上ギリギリを片手の指でつまんで中身を下の方に押しやり、反対の手の指で捻るように千切る

つまんだ部分より上にジェルが残っていると悲劇を生む

これで中身がはみ出て手がベタベタになるのを防げる。
この時、完全に千切り取ってしまうとゴミが二つになるので切り離さないのがポイント。
マラソンやってる最中にそんなことできるかって?慣れれば意外とできる。真冬、手がかじかんでるときは無理かも。
これも練習が必要なので、レースペース走の時に一度試してみてほしい。ポケットから取り出す→綺麗に開ける→丁寧に中身を絞り出して飲む→ゴミをポケットにしまう・・・この流れ、レースペースでスムーズにやるのは意外と難しいのだ。
あと、グランフォンドジェルは少し揉んで中身を崩しておくとより飲みやすくなる。

コストパフォーマンス

数あるジェルの中では実は安い方になる。
10個入りが税込2200円なので一つ220円
販売サイトのbaseでたまにやるセールの時に買い込めばもう少し安い。
あまりに高いジェルをレース本番まで取っておいて、ぶっつけ本番で失敗する・・・なんて心配がないのはいいところ。
さすがに日々の練習で気軽には使えないが、レースや重要な練習では躊躇せず使える価格だ。

改良してほしいところ

大きな不満はない二つのジェルだけれど、ランナー目線で言えば少しだけ改善してほしい部分はある。
・飲み口が分離しないようにしてほしい
先ほども書いた通り、飲み口を千切ったときにゴミが二つに分離してしまうと処理の手間も増える。さすがにキャップ式容器はコストが上がりすぎるだろうから、モルテンのジェルみたいに四角くて片隅が開くタイプとか・・・
・味のバリエーションが欲しい
単なるわがままです。欲しい。でも絶対コスト上がるよね。分かってる。
・容器の背が高いのでポケットからはみ出す、掴みにくい
これも元がサイクリング用製品だから仕方ない部分だとは思う。
サイクルジャージのポケットはランニングタイツのポケットより深いものが多いので、背が低いと取り出すのが大変なのだ。
でも、背が高くて薄い容器・粘度の低いジェルだとコシが無さ過ぎて掴みにくいことがあるのは事実・・・

適当に掴むとこうなりがち

でも気に入ってます!!!

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