リア充という特権階級の台頭(まとめ その3)

目次=====
1. 資本主義がうまくいかなくなった(別記事)
2. 個人同士がつながりやすくなった(別記事)
3. リア充という特権階級の台頭
3-1. 資本主義の既存の枠組みが壊れ、3種類の人種が現れた
3-2. リア充を応援する環境が整い始めている
3-3. 3種類の人種の今後
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3-1. 資本主義の既存の枠組みが壊れ、3種類の人種が現れた

まとめ1で書いたように、資本主義(企業が投資をしてモノを作ることで世の中が豊かになる仕組み)は役目を終えようとしている。その結果、以下の3つの状態が起こっている。

・物質的には恵まれている(生活をしていくためのコストが小さくなった)
・企業で働いても世の中に価値を提供できない
・稼げる仕事がない

そのため、仕事がない人(企業で働きたいと思わない人、もしくはとんでもなく安い賃金しかもらえない人)が現れた。彼らを"不安な人"と呼ぶことにする。

そうではなく、企業の外で自分で面白いとおもうこと、世の中に貢献できると思うことをやる人も生まれた。この人たちを"リア充"と呼びたい。

イメージとして、リア充は、イベントを企画したり、映画を作ったり、音楽をやったり、田舎の再生とか、仲間を増やしながら自分のやりたいことをやっている人のこと。フォロワー数が多い人のイメージ。お金を持って遊んでいる人をパーティピーポーと呼び、リア充と区別をしたい。

彼らに資本主義の中で生きている"既得権益者"を加え、今の世の中には、3種類の人種がいる。

a. 既得権益者(安定的な生活をしているサラリーマンや公務員)
b. リア充(仕事とは別のことで人生を楽しんでいる人)
c. 不安な人(仕事以外で楽しみがなく生きる意味を見失っている人)

3-2. リア充を応援する環境が整い始めている

まとめ2で書いたように、ITの発展によって個人と個人がつながりやすくなり、評価経済の時代になってきた。

これは、リア充にとっては、より楽しいことを発信できるし、仲間も集めやすくなり、リア充がよりリア充になりやすい社会になってきているということだと思う。

また、企業で働いていても評価は上がらないが、リア充がやっていることは評価を上げやすい。企業でどれだけ働いていても有名にならないが、有名なリア充は多い。

リア充はクラウドファンディングでお金を集めたり、YouTubeやストリーミングで活動を宣伝したり、ITをうまく使いながら、よりリア充になっていく。

また、リア充は楽しい。企業にいても世の中への貢献はダイレクトに感じることはできないが、リア充がやっていることはダイレクトに反応が返ってくるため自分がやっていることの意味を感じやすい。

そうして、リア充の発信を見て、自分もリア充になりたいと思うリア充予備軍が、リア充のもとに集まりそのコミュニティはさらに大きくなっていく。

そうして、"リア充という特権階級"が生まれつつあると思っている。

3-3. 3種類の人種の今後

既得権益者は、どんどん減っていくと思う。もう、そんなに面白い仕事はなくなるし、たくさんの公務員を養える力は国にはない。既得権益者ではなくなった人は、リア充か不安な人のどちらかになる。

不安な人は既得権益者を羨望し、攻撃している。そして、Brexitやトランプ現象を生み出していると思う。日本では、不安な人の数はまだ少ないが、もっと増えていくと思う。

そして、リア充だけがhappyになる。個人で小さなビジネスをしたり、自分で好きなことをしたりしながら、happyであることをどんどん発信していく。そして、不安な人もリア充へ向かうのではないかと思っている。

そうすると、既得権益者よりリア充の方がhappyなんだと、世の中が思い始める。そして、みんながリア充に向かったときに評価経済の時代を迎えると思う。

そんなに未来の話ではないのではないだろうか。



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