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リア充という特権階級

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ITが少し進んだ時代の、当たり前のような暮らしを、描きたいと思っています。
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#織田信成

リア充という特権階級 第三話(秘書アバターのある日常生活)

アキラは電車の中で無性にドトールのコーヒーが飲みたくなった。カムのスイッチを入れて、ドトールでコーヒーとつぶやく。電車の中だが、声はキャンセラーで周りに聞こえないようかき消される。

カムから、いつもの場所でいつものやつでいいですか?と音声が聞こえる。ああ。と言うと、15分後にコーヒー濃い目、ミルク少な目で2階の窓際の奥の席をご用意しましたと、秘書アバターのマオの声が聞こえた。

駅につき、ドトー

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