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水族館での発見〜新宝島からの学び

1年生の体験学習で、バスに乗り「水族館」へ行きました。ここでは、日本の淡水魚から外国の淡水魚まで、さまざまな魚が展示されていました。子どもたちは、事前に学校で金魚を飼育していた経験もあって、大きなイトウやナマズの姿に大興奮。帰校後、教師が撮影した水族館の写真をクラウドにアップし、みんなで一緒に見ていると、ある魚の写真に子どもたちが反応しました。

「この魚はカレイだ!」「いや、違う!」

3人の子どもたちが熱い「やりとり」を始めました。これまでの私なら、このやりとりを見落としていたかもしれません。
しかし、その瞬間に思い出したのは、
谷和樹先生のメルマガ【谷和樹の新教育宝島vol.41 Part1】での「商店街の工夫」に関する話でした。谷先生が、向山先生の実践資料を元に「細かい点に着目し、それを解釈する」重要性を説いていたのです。

この場面で子どもたちは、まさにその「着目」と「解釈」を行っていたのです。1年生にとっても具体的な水族館の体験が、写真の1匹の魚に着目させ、「カレイかどうか」を巡る議論を引き起こしたのです。子どもたちのこの「解釈」の過程は、谷先生が示す学びのポイントにぴったり当てはまっていました。

私はすぐに、その写真をもう一度提示し、「この魚の名前は何だと思いますか?」と問いかけました。子どもたちの発表が続き、熱を帯びた議論が展開されました。「カレイだと思う!」という子もいれば、「カレイじゃない、もっと平べったい!」という子も。途中で挙手をとると、半々に分かれていました。

その後、子どもたちの議論を踏まえて、カレイの写真を見せても決定打にはならず、T君が発表した「魚の泳ぎ方」に注目しました。
水族館で見た魚の泳ぎ方と、カレイの泳ぎ方を比較することで、教室中で模倣が始まり、子どもたちはさらに夢中になりました。

最終的に、カレイ派の子が「カレイの仲間かもしれない」という新しい解釈を提案し、みんなで再度調べることを計画しました。最終的には水族館に電話で確認することになり、大興奮の中で授業は終わりました。

谷先生のメルマガのおかげで、子どもたちの「着目」や「解釈」を新たな視点で捉えることができました。向山先生の「体験の層」を意識しながら、子どもたちの学びをより深める大切さを感じました。

※画像はchatGPTで生成させました。

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