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黄色いあさがお

教育系の「メルマガ谷和樹の新教育宝島vol.38」で、向山先生が1年生を担任していた時のエピソードが紹介されていました。子どもが「おやすみなさい」という言葉について疑問を持ち、向山先生に質問したことに対する対応です。このエピソードを谷和樹先生が解説しており、向山先生の「直感」と「圧倒的な読書量のバックボーン」に基づく対応がいかに優れているかを学びました。谷先生の解説を読んで、私も子どもの疑問に向き合う姿勢に憧れを抱きました。

ちょうどこのメルマガを読んだ頃、私は生活科で「あさがお」の学習をしていました。夏休み中に持ち帰った端末で撮影したあさがおの写真を1年生のみんなで共有し、微妙に異なる花の色を楽しみました。

その後、子どもたちに「なぜ?どうして?」と思ったことを書いてもらうと、その中に「黄色いあさがおはあるのかな?」という問いがありました。私もそのキーワードをどこかで読んだ記憶があり、子どもたちに予想してもらいました。結果、「ある」と答えた子は26名、「ない」と答えた子は8名でした。発表では、「ひまわりは黄色だからない」「白いあさがおがあるなら黄色もあるはず」といった意見が飛び交いました。

授業後、1人の子どもが「親戚が花屋さんだから聞いてみる」と言ってくれ、翌日、興奮しながら「黄色いあさがおは江戸時代にあった」と教えてくれました。他の子どもたちも家で調べ、ネットで見つけた情報を発表してくれました。

最後に、その子のおばあちゃんから直接聞いた話をみんなに共有してもらい、全員で図書館に行ってさらに調べました。谷先生のメルマガをきっかけに、子どもの疑問に真摯に向き合う授業ができたと感じています。向山先生のように、これからも子どもの「問い」を大切にしていきたいと思います。

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