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生成AI(クロード)に学習ゲームを作ってもらう
メルマガで谷和樹先生が高校生に生成AIを授業する場面が出てきます。
2024年9月のメルマガでした。
SDGs QUEST みらい甲子園
谷先生がこのイベントで参加している高校生に生成AIの授業をしたことが紹介されていました。
私がとても学びになったのは、谷先生が高校生にされた「アドバイス」です。
1 「よい命令」とか考えなくていいよ。
2 最初は「ざっくり」聞いていい。
3 その答えをみて、また聞き直せばいい。
4 どんな命令を何回しても生成AIは嫌がらない。
5 「やりとり」をどんどんしてみよう
そんな感じでアドバイスしました。
あっという間でしたね。
慣れるのが。
とてもイメージしやすい「アドバイス」ですよね。
この谷先生のアドバイスは、校務でのAI活用でも有効です。
とにかくまず「聞いていい」。
「ざっくり」でいい。
いろんな場面で使える「アドバイス」だと思いました。
先日、生成AIのClaude(クロード)で学習ゲームを作りました。
ただのゲームではありません。
小学校1年生向けのたし算の学習ゲームです。
まずは、教師だけで生成AIにプロンプトを入れてみました。
谷先生の「アドバイス」通り、ざっくりとしたお願いです。
プロンプト
ブラウザで動くたし算ゲーム作って。
1位数+1位数だけのゲーム
すると、約1分程度でゲームが完成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1738469563-pu1WLDB8ryPkqKSZGOxitbvQ.png?width=1200)
しかし、少し寂しい感じがしたので、「正解したら褒めてほしい」と追加でお願いしました。
再び1分程度で、正解時に「正解!」と褒める機能が加わりました。
さらに、表示された「正解」という言葉が漢字だったので、「1年生にも分かるようにひらがなにして」とお願いすると、ちゃんと「せいかい!」とひらがな表記に修正してくれました。
このゲームを子どもたちにやってもらいました。
グーグルクラスルームにリンクを配信し、「先生とAIで作った学習ゲームだよ。教科書の問題が終わった人から、ぜひやってみてくださいね」と伝えました。
子どもたちは「わーい!」と言いながら楽しそうに取り組んでいました。
ゲームを終えた後、子どもたちに問いかけました。「もっとこの学習ゲームを面白くしたいんだけど、どんな工夫を加えたらいいと思う?」
すると、子どもたちから次々とアイデアが出てきました。
・褒め言葉が「せいかい!」だけじゃなく、違う言葉も使ってほしい。
・点数が表示されるようにしてほしい。
私は「すごくいいアイデアだね!」と褒めながら、「じゃあ、みんなが言ったことをAIさんにお願いしてみよう」と話しました。
そして、その場でAIに「褒め言葉をもっとバリエーション豊かにしてください」「ヒントを出す機能を追加してください」「点数を表示するようにしてください」と依頼しました。
すると、また1分程度で修正されたゲームが完成。
![](https://assets.st-note.com/img/1738469617-YR7w2L9KoCSTlmENdyOf4qeG.png?width=1200)
子どもたちは「自分たちのアイデアが生かされたゲーム」だからこそ、さらに喜んで取り組んでいました。
いい復習になったようです。
谷先生が監修されている本にも次のように書かれています。
1回でたくさん質問すると、答えもたくさん出て、ちょっと分かりにくくなります。だから、少しずつ範囲をしぼって、何度も質問しましょう。その方が知りたい情報が手に入ります。
また、何度も質問すると、「何を、どのように質問すればよいのか」つまり「どのようなプロンプトを入力すればよいのか」だんだん分かってきます。
これからも、谷先生が書かれているような「AIとのやり取り」も学習に活かすことを大切にしながら、子どもたちの学びを支えていきたいと考えています。