見出し画像

【密造から現代へ】現代でも禁煙そっちのけ!ミズーリ州が生んだウイスキー【プラットバレー】

お酒のキャリア論

プラットバレーを知ってるか?」
「いえ、知りません」
「ほら、前見ただろ。なんか焼き物のやつ」
「あぁ」
名前は知らなくても、陶器のボトルに入ったウイスキーらしくないウイスキー
それがプラットバレー
ウイスキーと言ってもコーンウイスキーというトウモロコシを原料にしたウイスキーだ。

時はアメリカ禁酒法時代。
禁酒だと言われて「はいそうですか」と禁酒する人ばかりではない。
なにせ、このプラットバレーも元々密造酒だったのだから。

そもそも、プラットバレーというのは、そのまんまプラット谷を意味する地域の名前。
ここではとってもたくさんトウモロコシが取れた。
これを読んでいる人はきっと、穀物と聞いたらもちろんお酒が出てくるだろう。
当時の人もそうだったに違いない。

「うちの地域はこんなにトウモロコシが取れるのに何で禁酒法なんてあるんだよ」
「ふざけやがって!」
「守るかこんなもん!」
「よし、景気づけにいっちょ作るか!」
「おう!」

というようなやり取りで密造が始まったのかは分かりませんが、私はこういうノリだったんじゃないかなと思う。
人の動機って意外と単純なもの。
反骨精神と、飲みたい精神が合わさった時、「作りたい!」と思うんじゃないだろうか?

実は今でもこのお酒の造られるミズーリ州は、反骨精神の塊。
元々禁酒法時代も、従う気はサラサラなかったようで。
今に至っても、あれだけうるさいタバコに関しても分煙無しのお店がたくさんあるほど寛容。
「世の中には従わねえ!」
「俺らの場所は俺らが作る!」
そんな自立心あふれる地域がはぐくんだお酒は、ボトルさえもインテリアにおいてあってもオシャレな陶器仕立て。
お酒が飲めないあなたも、「自立と自分の居場所の象徴」を手元においてみて欲しい。

まとめ

本日ご紹介したお酒:プラットバレー
『ボトルがオシャレな反骨と自立を感じるお酒』
種類:コーンウイスキー
産地:アメリカ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?