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テーピングや固定をして楽になるのは当たり前ですよね。

触刺激により痛み神経が抑制される現象(触覚刺激による痛みの抑制:ゲートコントロール説)を応用することで筋損傷や打撲・挫傷、程度にもよりますが創傷・切傷・擦過傷・火傷などの痛みを和らげ腫れを抑え自然治癒力を活性化することができます。
さて、一般に骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷など怪我をすると様々な固定をします。固定する器具や材料も様々で首には頸椎カラー、ギックリ腰では腰椎バンドをしたり捻挫や肉離れではギブス固定やシーネ固定、テーピング等をします。ちなみにテーピングも固定の一種です。
骨折・脱臼・捻挫は骨、関節、靭帯の損傷を伴いますので状態に応じた固定をして安静にすることが大切です。
一方、打撲・挫傷や寝違い、ギックリ腰、肉離れで起こる筋肉などの損傷ではテーピングや固定をほとんどの場合で必要としません。
先日、久しぶりに来院された旧知の患者さんが「先生のところで大昔からテーピングをされたことがないのに楽になるのはなんで?」と言われました。もう少しこの患者さんのことを話しますと、恐らく25年近く前から腰の痛みや首の痛みその他の痛みがあるとその度に通院してくれてました。
平成23年に自費診療に変わったときに宣伝ということをしなかったので辞めたと勘違いをしていたそうです。(勘違いの元は私にあるのですが)辞めてしまったものは仕方ないと近所の整骨院に通うことにしたそうです。どうやらその整骨院との比較での話のようです。
私の場合は本当に必要な時でなければ包帯も固定もせずテーピングはかぶれるだけと言ってすることはありません。また、当時この患者さんの知り合いの方がびっこを引いて来院したのに帰りは包帯、テーピングなど固定することなくスタスタ歩いて帰った記憶が鮮明に残っているそうです。
私のポリシーは施術により痛みの軽減や消失ができれば「運動や行動を制限なく行える」ようになる。包帯やテーピングなどで関節や筋肉などに制限をかけ安静にさせて「痛くない」では松葉杖やびっこを引くことと同じではないかと考えています。
ただし念のため言わせていただきますと包帯、テーピング、固定具の効果や必要性を軽んじているわけではありません。どんな時でも固定をしないということではありません。年に数回ですがテーピングや腰椎ベルトの固定をする時があります。
必要以上の固定をしないだけです。
テーピングや固定をして楽になるのは当たり前のことではないでしょうか?
可動域に制限をかけて痛くないのは当たり前では?
私の施術は筋損傷が疑われる場合でも「徒手と補助的に行う鍼による施術」でほぼ固定をせず、松葉杖を突くこともなく歩いて帰ることができます。
予後についても固定するよりも短い期間で日常生活やスポーツに復帰しています。

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