【リフレクション】デザインの全体像と構想力:Xデザイン学校2022 アドバンスコース#1
デザインの基礎についての講義で、これまで学んできたデザインと、これからのデザインについて考える機会になった。
デザインについて研究したり伝えていく立場として、デザインの主要な考え方/アプローチと対象との関係を視覚化して、デザインの全体像を把握しておきたいと思った。
きれいに整理しきれてはいないかもしれないけど、自分の中で思っていたデザインについての曖昧なところが整理できたと思う。
例えば、HCD、デザイン思考、UXデザイン、サービスデザインの関係は、意外と説明するのがむずかしい。
HCDに基づいて、組織やビジネスの視点も考慮しながら多様な分野で創造的に問題を解決するアプローチがデザイン思考であり、UXに焦点を当てたアプローチがUXデザイン、ユーザーだけではないステークホルダーやビジネス、社会の視点を考慮したアプローチがサービスデザインと言える。
デザインの役割が広がるにつれて、新しいアプローチや手法に関心が寄りがちで、デザインの基礎に立ち戻る機会は意外と少ない。
デザインをあえて簡単に言ってしまうと、「現状からより良くするためにかたちにすること」だとすると、人、モノ、ビジネス、社会の視点で考えることになる。
そして、体験をデザインするためには、時間軸、環境軸、人間軸で考える。
ここをおさえながら、状況に応じてどんなアプローチや手法を活用するかを判断していくことが重要だ。
近年では、テクノロジー、ビジネス、社会環境の変化によって、ビジョンやパーパスがより重要になってきた。
ありたい姿を提案するビジョンデザインのために、アートの思考が活用できる可能性がある。
内省、妄想、意味の形成は、自分の研究テーマである構想力と関係するところがありそうだ。
構想力は想像力、主観力、実践力の3つの要素に分けて定義している。
想像力は、ありたい世界を妄想するときのアート思考と、サービスのアイデアを発想するときのデザイン思考の両方に関係する。
主観力は、個人の想いや信念を導くアート思考との関係が強い。
実践力は、想像(妄想)したありたい世界やサービスのコンセプトを実装していくときのデザイン思考との関係が強いのではないかと考えている。
これから、アート思考や創造性についての本の輪読会もやっていくので、アートと創造性についての学びも深めながら、構想力の研究に活用していきたい。
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