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詩 344

  自画像

さびた 細い 目 水のなか
しずかな 讃歌 銀の蜂
ひとひら 灰色 門を出て
本棚の上 なつかしく

あなたの影をよろこばせ
浄化のために 枯れること
したたる種に 鈴 鳴らし
サフラン色の面影と

浸透していく 春 一夜
牛乳 こぼした テーブルで
泣いていた ただ あきらめていた

まどろむ 踊り子 城のなか
まわり つかれて ヒメジョオン
やさしい 無音 背のびする 無垢

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