【通信講座】 小説「人魚の棲む部屋」 講評
1/3 まで読んだ。
ひさしく味わったことのなかった読書のよろこびを
このあと、ゆっくり噛みしめながら
つづきを読もうと思う。
辞退されなければ
第2回 川光俊哉賞 佳作 を受賞させたい。
抑制された文体は
感傷ならざる真の叙情で
水彩の淡い描写は、湿度、かおり、つめたさの幻想を生動させる。
お兄さんは瀬尾と名乗った。せお。漢字はさんずいに頼る、それから尻尾の「尾」。それで瀬尾です。と。年齢は私と同じか、それより年下に見えた。
秀逸。
「お兄さん」は名前を口にしただけなのに
水棲の「尻尾」がある生物に変身してしまった。
ゴーゴリめいた文章の魔術。
(作者より)
自信があるかと言われたら、やはり、ありません。自分ではぼんやりと「これではだめだな」と思うのですが、だめな部分が自分でもよくわからず、どこを直せばよりよくなるのか、先生にご指導いただきたいと思います。どんな厳しいコメントでも構いません。
本来賞に出すべく書いたものですが、目標の賞の字数制限を大幅にこえてしまいました。なのでインターネットで公開するだけになりそうです。
よろしくお願いいたします。
卑下しているわけではなさそうなので
本気で自信がないのだろう。
このような作品が世に出ないとしたら、かなしいことだ。
おしむらくは
あまりにも小川洋子、川上弘美の作風に酷似しているので
本当の作者の個性をこれから期待したい。
ご健筆を。
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