肌色城塞のコピー

詩 266

  肌色城塞

配色 まちがえ 濃い ヒスイ
夢にまで見たイノセンス
逆光だから まっくろで
理由のひとつにすぎなくて

気持ちがよくて あまりにも
早い 結末 やまあらし
うつくしいもの 待つうちに
流れこもうと そこにいた

菩提樹 ゆらぐ ピアニシモ
コハクのブローチ かがやかせ
旅の王子が黒猫 抱いて

まるで こがねのアーモンド
弱虫だから失敗で
並木道では いま 讃美歌が

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