詩 293
果実不在
母胎のなかから嫉妬して
おやすみ の 声 たえまなく
焼却しても また ひとつ
邪悪な存在 思い知る
重い足どり つきささり
つぶれた あなたに分かるよう
遠い足音 からみあい
たしかに感じた 退屈に
不安はないから 浮かぶから
はずかしくても 大丈夫
あなたのまちがい 繰り返さない
いますぐ 消えてしまいたい
息をとめれば削除され
どこにもいない 愛すべき人
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果実不在
母胎のなかから嫉妬して
おやすみ の 声 たえまなく
焼却しても また ひとつ
邪悪な存在 思い知る
重い足どり つきささり
つぶれた あなたに分かるよう
遠い足音 からみあい
たしかに感じた 退屈に
不安はないから 浮かぶから
はずかしくても 大丈夫
あなたのまちがい 繰り返さない
いますぐ 消えてしまいたい
息をとめれば削除され
どこにもいない 愛すべき人
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