早起きの日にのコピー

詩 296

 早起きの日に

あなたはためらう 傘のなか
暗い光の焦点は
夜明けの無人の交差点
遠い あるもの 織りあげて

ほくろはひとつ 眉も濃く
聞いてみたけど 返事 なく
知らないうちに浄化され
温室 芽吹く もう 夢中

曲線 連鎖 無為の罪
思い出ばかりが かがやいて
行列 弔鐘 あまいかおりに

どんな欲望 かきたてて
あなたはとまどう 窓が割れ
早起きの日に スプーン つめたい

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