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【通信講座】 小説「東京」 講評

『【通信講座】 小説「拝み屋雲水の事件簿 拝み屋雲水③ 花鬼」 講評』で

9万字の長編。
冗長すぎる。
10枚で書ける。
読書体験がこんな苦行であっていいだろうか。
14/131 までしか読めなかった。


と書いた。
読書体験がこんな苦行であっていいだろうか。
6/19 までしか読めなかった。


 マサタカの部屋は新しくて広くてバストイレ別だしキッチンのコンロも二口あってしかもロフトもついてるんだけどもういまは全部家具とか、服とか送っちゃったから空っぽになってる。そこに余った段ボール組み立ててテーブルにして、それを三人で囲んで飲み。カーペットとかももうないから冷たくてピカピカ光ってる床に直で座って、段ボールはマサタカがガムテープでぐるぐる巻きにして補強したけどやっぱ真ん中あたりはへこんでるから、チューハイとかおでんとか、ぜんぶ斜めになってこぼれそうになる。

冒頭、狂人の一人称で書いているのだと思ったが、そうではないらしい。
句読点の位置をこれでいいとする感覚をうたがう。
異常なリズムで、吐き気がする。

過去現在未来に存在しえない口語体。
古いわけでも、破綻しているわけでも、稚拙なわけでもなく
ただひたすら気味が悪い。

冗長すぎる。
10枚で書ける。

どころではなく
『東京』という既視感のみのタイトル、無個性なテーマのもと
不可解な文体で書かれた奇妙な文章の集合(小説とは言うまい)に
1枚だろうと存在する理由があるとは思えない。
着想の段階でなにをおもしろいと思って書きはじめたのか
まったく理解できない。


(作者より)
①小説として成立しているか。小説として成立しない要因は何か。
②文章が特に拙いと感じるのはどのようなところか。

①小説として成立しているか。小説として成立しない要因は何か。

成立していない。
「見聞きし考えたことをすべて書く」という初心者の通弊。
日本語に似た言語で書かれ
虚構の人物が動き、話している
という以外に小説らしいところはない。
まず小説を読んでみてはどうか。
あなたの人生で1冊以上の読書経験があるとはとても信じられない。


②文章が特に拙いと感じるのはどのようなところか。

過去現在未来に存在しえない口語体。

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