星の寝室のコピー

詩 327

  星の寝室

のどを鳴らして 大粒の
雨を のみこむ ひとりきり
クラゲのかたちになりきれず
やっと解放できるから

眠りに落ちた 支配者を
見守る 天蓋 開花して
振動 やまずに 立ちすくむ
暗がり ひそむ 銀香炉

なんて すてきな 最終章
まぶしく 光って 点滅し
冷蔵庫でも保存できない

心 やすらぐ 円舞曲
どうせ すべては からっぽ と
あなたが言った うそではなかった

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