【通信講座】 小説「なぜ、どこまでも僕。」 講評
砂を噛むような味気ない文体。
この作者だけの表現など薬にしたくもなく、
あたらしい人間性への視角を欠いた、退屈至極な小品。
ゲイの少年の内面を書くだけで小説になると思っているなら
大いなる勘ちがいというべきで
着想の段階ですでにつまらないことに気づくべき。
(作者より)
①単なるポルノとなってしまっているかどうか
ポルノとしての精彩も欠けている。
なにかに似ているとしたら
習作めいているとしか言えない。
②文章と文章のつながりを上手く書けていないのだがどうするべきか
「見聞きし考えたことをすべて書く」にかぎりなく近い。
むしろ飛躍や行間の遊びがなく
なにもかも書いてしまっているような気がする。
③これは小説として成り立っているか
これを小説と呼ぶことは自由だが
おもしろい小説であるとは思わない。
④何が足りないか
特殊な状況と価値観がたりない。
いまどきゲイの心理小説を書くだけでは
誰にも感心されない。
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