詩 329
夏休み
廊下の途中で立ちどまり
見あげるような窓を抜け
ハリガネ クモの巣 影を編み
靴底 鳴らして 踏みにじる
白線 やすらか どこまでも
海岸 かこんで 閉じこめる
あふれられない アスファルト
石の柱の上 避難
十字架のかたち 腕 ひろげ
深さは 胸のあたりまで
ひとみの色で 季節 おしえた
ルビー ちりばめ 日が暮れて
ふりかえったら 水平線
羽ばたきそうな 蝶むすびです
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夏休み
廊下の途中で立ちどまり
見あげるような窓を抜け
ハリガネ クモの巣 影を編み
靴底 鳴らして 踏みにじる
白線 やすらか どこまでも
海岸 かこんで 閉じこめる
あふれられない アスファルト
石の柱の上 避難
十字架のかたち 腕 ひろげ
深さは 胸のあたりまで
ひとみの色で 季節 おしえた
ルビー ちりばめ 日が暮れて
ふりかえったら 水平線
羽ばたきそうな 蝶むすびです
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