春昼のコピー

詩 260

  春昼

あかるく しずかな 道をゆき
みつあみ ねじれた 人とゆき
全存在を道草に
投げ捨て 川で休む午後

あくびするにもじゃまなもの
チーズを噛んだまっくろな
わたし わたしが大きすぎ
もっと うつろになれたなら

つばを吐いても 爪 のびて
もう日が落ちる さようなら
血が頬 つたう まだ まだ 重い

枝にとまって 雲を食べ
雨をふらせて 海の底
やっと やすらかな ふたりの時間

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